ども、
稀見理都です。
先日、マンガ家の「
すがやみつる先生」の
トークイベントに行ってきました。今年還暦だというのに、積極的に行動し発信し続ける先生のバイタリティーには本当に感心ささせられます。と、同時に自分もああいう風になりたいとエネルギーをもらえたイベントでした。
と、今回はそのイベントの2日前に行われた『
なつかしの美少女エロ漫画を語る会2』の簡単なレポートを書かせていただきます。
■なつかしの美少女エロ漫画を語る会2
今回で2回目になる、美少女コミックの源流を探る「なつかしの美少女エロ漫画を語る会」イベント! 第1回は去年の6月に、美少女コミックの黎明期「レモンピープル」「ブリッコ」などを中心に行われ、非常に好評だったという事で今回の続編に繋がったわけです。
第1回の時は、
急遽お手伝いする形で参加させていただきましたが、今回は企画段階から参加させていただきました。といっても、私はあくまで「サポート」で、データなどの用意と当日のパネル操作を担当という事で参加させていただきました。
今回主にターゲットになった雑誌は1986年創刊した「
COMIC ロリポップ」(笠倉出版)で、その雑誌の主な看板作家が勢揃いするという、もの凄い豪華なイベント。休刊から20年も経つというのが信じられないぐらい、ついこの前の出来事だった気がするのはゲストの皆さんも同じでした(笑)
(私、まだ当時未成年だった稀見理都も当時の一読者でした。この頃は
未成年でもこの手の雑誌が購入できる、なんとも牧歌的な時代だったのです(笑))
会場は立ち見が出るほどの満員御礼状態。でも、さすがに平均年齢は当時の読者という方も多いのか高め。イベントと言うよりはもう「
同窓会」に近い感覚だったかも知れません。
写真は、左から主催の「浦嶋嶺至先生」当時の編集長のK編集長こと「川瀬久樹さん」「千之ナイフ先生」「毛羽毛現先生」「後藤寿庵先生」「伊藤まさや先生」そして、パソコン操作係の私。
シークレットゲストというわけではないですが、イベントの噂を聞きつけて、当時活躍された他の作家さんも多く駆けつけた!
(ねぐら☆ねお先生、くれむつきゅーる先生 ect...)
■あの時代、このメンバーだったからこそ実現した雑誌!
イベントの内容は、最初は「COMIC ロリポップ」に至までの道程として、まず川瀬編集長の生い立ち、「マルガリータ」が出来るまでなどのお話。
SF研究会出身の川瀬さんが、SF大会や、その他の雑誌に影響され作りたい雑誌のために積極的に出版者やアニメスタジオをまわり、そして作家集めなどを行い作り上げた、SF志向の強い「マルガリータ」という雑誌。
その時に学んだことで、編集長の座右の銘となる「とにかく読者を大切にする、楽しんでもらう」という精神が脈々と「COMIC ロリポップ」に反映されていくことになる。
ちなみに「マルガリータ」という雑誌名の起源は、うる星やつらの挿入歌「マルガリータ」からとったとの事(川瀬編集長が、うる星やるらの大ファン)。
ロリポップの話題になってからは、作家の方も一緒になり当時の雑誌などを振り替えつつ、もう
ネタバレ合戦(笑)
でも、さすがに20年前の出来事、作家も編集長も覚えてないことが多すぎて、しばしば観客から情報を得ることも(笑)
でも、こういう情報はファンの方が詳しい事が多いよね(^_^;
イベント当日は、なんと「ロリポップ全58冊」を持ち込んでくれたファンの方もいて、もう観客みんなで回し読みして、「なつかしいな〜」のオンパレード!
もちろん、トークイベントでも使わせていただいて、本当に助かりました。あらためてお礼申し上げます<(_ _)>
今回のイベント、私はデータ係として当時の雑誌のデータベース構築などを行ったのですが、その際にもファンの方に雑誌をお借りしたり、イベント当日に使う特別なデータなどの提供をいただいたりと、ほんとファンの方のおかげで成功したイベントと言っても過言ではありません。
20年経った今でも、こうやって多くのファンを持ち、同じファンのために協力していただける読者を持つ雑誌というのは、もうあまりないと思います。
これも、川瀬編集長の「読者を大切に、そして喜んでもらう!」という精神がしっかり根付いていた証拠ではないかと…。編集者、作家、読者が本当に近い位置で繋がっていた、今となっては本当に奇跡的な雑誌だったという事を、このイベントで再確認しました。
■宴が終わって…
イベントは時間を押して、惜しまれつつも終了。本当に楽しいイベントでした、そしてこういうイベントに関われて本当によかったです。
さて、第3回ははたしてあるのでしょうか?
それは私にもわかりませんが、もし「是非この雑誌でお願いします!」のような雑誌がありましたら、リクエストいただければ幸いです。個人的にも、まだまだやりきれていない感がありますので、出来れば続けていきたいイベントの一つですね〜(^_^;
と、本当に概要だけですが、こんな感じで…