祝「ペンギンクラブ」通巻300号 ペンク...
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「アリスの二つの顔(中)」(著:海野螢)...

2011
美少女雑誌とデジタル、CG集の歴史。そしてアンリアル5周年!
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ども、稀見理都です。

夏コミ同人誌の編集も佳境に入ってきました。
忙しいから、出来る範囲での夏コミ参加を決めたのに、いざ同人誌を作り始めたら、あ〜凝る凝る(笑)大幅にスケジュールオーバーで、さらに自分を苦しめています(^_^;

さて、そんな折に1通のメールが…。
なんと、キルタイムコミュニケーションさんから、昨日発売の「アンリアル Vol.32」が創刊5周年の記念号なので、ちょっくら宣伝して下さいよ〜、というお願いメールだった。

ええええぇぇっ!!(;゚∀゚)=3

「アンリアル Vol.32 7月12日発売中」


いや、確かについ最近「ペンギンクラブ」の300号記念コラム書いたけど、このサイトはニュースサイトという訳ではないので、エロマンガ界の情報を宣伝として載せるのには、ちょっと抵抗があるのよ!

と言うわけで、丁重にお断りをしようとメールの返事を書き出した時「ぴーん!」とひらめいてしまった。(*゚▽゚)

いや待てよ、どうやら今回の「アンリアル5周年記念号」には、特別企画としておまけCDが付いてきて、中身に厳選されたデジタルコミックやCGなどがたくさん入っているらしい…

おまけCDにはロマンがたくさん詰まっている


美少女マンガ雑誌と、イラスト集、CGまわりなどをテーマにしたコラムなら、書けるんじゃねぇ?(´・ω・)

と、とっさに企画案を編集部に打診したところ「OK!」のサインが!!

というわけで、今回はあくまで特別に宣伝を兼ねた「コラム」を書きたいと思います。題して…

美少女マンガ雑誌における、イラスト集、CGの取り入れの歴史!

※ 今回は、あくまでひらめいてしまった故の無理矢理な宣伝ですが、毎月毎月できる訳ではないし、サイトの趣旨も基本的には違うので、宣伝のみのお願いは申し訳ありませんが、ご遠慮お願い申し上げます。(でも、業界全体を盛り上げたい気持ちはすげ〜〜あるのよ!!)

■美少女マンガ雑誌における、イラスト集、CGの取り入れの歴史!

「美少女マンガ」と「デジタル」というのは実はかなり相性がいい。

マンガ界でいち早くCGやデジタルなどに興味を示したのは、エロ漫画業界である。といっても、編集部指導というよりは、作家が「オタク」故、あたらし物好きというか、PCに強いかという感じでいち早く、まずはイラストなどをCGで描き始めたわけだ。

もちろん、デジタルで絵を描こうという最初の変わり者(笑)は、エロ業界以外にもたくさんいたが、全体として俺も俺も〜という感じで参入したのはやはりエロマンガ家だった。

その流れをくむ形で「じゃ、そういう特集を組もう!」という感じで、最初は雑誌のコラム的な部分でのCG講座や、CG特集記事が多く載ったが、1冊丸々CG特集をした雑誌に「デジタル ピクシィ」があった。

「デジタルピクシィ」 (オークラ 1997年)


もともと「コミック ピクシィ」という雑誌の別冊で、ムック形式の本である。当時CGなどに凝っていた作家をたくさん集め、CG集とCG講座をまとめさらにデータCDを付けた体裁だった。

もちろんCD付き!


当時の特徴は、マンガのデジタル化といっても、基本はカラーCGがメインで、モノクロ原稿の方は基本的にはまだアナログの人が多かった。まだ「コミックスタジオ」のような、マンガ制作を専門とするソフトがなく、基本的にはフォトショップなどで描かれたカラーイラスト、中にはグレーのマンガ原稿というものが支流だった。

CGが新しい表現というと共に、どうやって描くの?という需要もあり、こういう企画には得てして、講座なるものが多く載っていたのも特徴である。

「ねぐらなお先生」による、CGお絵かき講座



しかし、あくまで雑誌の1コーナーであったCG(デジタル化)のコンセプトが、雑誌全てデジタル化というコンセプトに発展する雑誌が登場する。

それが、1998年ビブロスから創刊された「カラフル萬福星」である。

「カラフル萬福星」(ビブロス 1998年創刊)


この雑誌は、載っている原稿全てが「デジタルマンガ」(ここで言うデジタルという意味は、PCで全て制作されたマンガ原稿を使っている、と言う意味)というコンセプトでスタートした。(本当は全てではなかったんだけどね…)

故に、CG講座が非常に充実している、テクニック本としても非常に使える、ある意味2度使える(笑)ちょっとお得な雑誌でもあった。

「森林林檎」先生によるCG講座


ちなみに、この雑誌でデビューした月野定規先生は原稿を全てペインターで描かれています。

とま〜凄い代表的なものの紹介だけなんだけど、エロ漫画業界というのは、こういうデジタルに明るい側面を非常に強く持っている世界でもある(今でもそうである)。


■イラスト集も結構出てるのだ!

エロ漫画雑誌の特徴に、2次元のグラビア的地位とでも言うべきか、カラーピンナップがついていると言うのがある。今回の宣伝する「アンリアル」最新号にももちろん魅力的な、しかもサイズの大きなピンナップが付いている。

表紙も基本的には2次元だし、エロ漫画雑誌には多くのカラーイラストが持ち入れられているわけだ。なので、じゃそのイラストだけをじっくり見たい!!という読者中には居るだろう!

そういう需要に応えるべく、カラーの得意な作家さんのイラスト集なども多く発売されているが、今回紹介するのは作家を絞ったイラスト集ではなく、雑誌で活躍されている作家さんを集めた、言わば”雑誌の作家を飾る個展”のようなイラスト集である。

「快楽天」の作家だけを集めたイラスト集


非常にアート指向の高い表紙や、ポップな作品が多かった「快楽天」(当時)の作家さんを集めたイラスト集である。「村田蓮爾」「OKAMA」「道満晴明」先生などの非常に美しいイラストだけを何時間も見られる!

司書房も、当時の「ドルフィン」作家さんのイラスト集「美雅 BIGA」を出している。

「美雅 BIGA」(司書房)


また、変わったところでは茜新社が、イラストもマンガもフルカラーのマンガ雑誌「フラクタル」を一時期出していた。

「フラクタル」(茜新社)


この手のフルカラー本の特徴は、サイズがA4と雑誌サイズよりも大きいことだ。
やはり、大きな画面で見てもらいたいと言う部分があるのだろう。

わかりやすく並べてみた。

A5版の一般エロ漫画単行本と比べてみた


ちょっとわかりにくいので、もう少し重ねると…

一般雑誌サイズのB5と比べても大きいのがわかる



このように、美少女マンガ雑誌には、昔からデジタルを積極的に取り入れてきた、他のマンガメディアと違う歴史がある訳である。と言うか、こんな簡単なまとめでいいのか?


■いや肝心なことを忘れている、そう「アンリアル5周年」おめでとう!

CD-ROMに入っている「モグダン」先生のCGイラスト


というわけで、アンリアル VOl.32号(創刊5周年記念号)は現在絶賛発売中です。豪華なおまけと、強力掲載陣のマンガで2度楽しめるお得号だ!( ^_^)/

最後に、ちょっとノスタルジー!
「アンリアル」創刊号を載せておこう。



左が創刊1号。右が最新号。こんなにおっきく、厚くなっているの知ってた?
10年後はどうなっているか楽しみである。

と、編集部さん、こんな感じでよろしいでしょうか???(;゚∀゚)=3

 
29 ero

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