ふたなり素人解剖学
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和六里ハル イキ顔の「アヘ顔」化の検証

2009
女子とエロ(接触編)
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今回はエロマンガに関する話題ではありませんが、「女子とエロ」というテーマで女の子にとってのエロ、とはいったい何であろうか? と言うことを参考文献をながめつつ少し考えたいと思います。

少し誤解があるかもしれませんが、単純にエロい話ではなく、女子が体験する、感じる、考えるエロという部分に注目しつつ、それが男子とどのように違うか、と言う男子視点で考えてみるということです。

我々男子は多かれ少なかれ、だいたい思春期あたりに「性」の目覚めを体験し、比較的活発に友達同士で「エロトーク」(オナニーネタや、エロメディア、体験談などなど)を繰り広げる訳ですが、はたしてこのような現象は「女子」でも全く同じなのだろうか?

というか、女子がどのようなきっかけで「性(エロ)」に目覚め、考え、悩んだり、自分の中のエロを成長させていくのかという部分には、大いに興味があるわけです。(^_^;

そんな、エロとの出会いや、体験を赤裸々にエッセイにした「絵ロ本(えろぼん)」という本を読んだので、まずはこのレビューを…(ようするに前振りか)


絵ロ本 立花里子(著)


この本の著者の「立花里子(たちばなりこ)」氏(通称リコピン)は元AV女優の方で、つい先頃「常にエロエロ淫乱であることが、真のエロではない!」と悟り、自分にとっての真のエロとは何か?という新しい目的を持ってフツーに生きていくと、すばらしい決意をされた方です。

そんな彼女が、いわば自分のエロ半生(と言ってもまだ21歳)を得意のイラスト入りエッセイが描いた本がこの「絵ロ本」になります。
AV女優が描いたエッセイと言うだけで、男子は無駄に想像して勃ってしまいそうですが、実はこのエッセイAVを仕事にしていた部分は全くなく、生まれてから高校生での初体験(しかもレズ)までの期間なので、男子が期待するようなエロい話はありませんが、彼女ならではなのか、非常に面白い体験をおもしろおかしく描いてあるので、参考になるし、かつ笑えます(^_^;


■公開オナニー

リコピンは普段スカートを履いていたせいであまり短パンを履いたことがなかったのですが、幼稚園の体操服が短パンだったので、それを履いた瞬間、股間に食い込むズボンが大事な部分を刺激し、新しい快感に目覚めます。そうです、彼女は幼稚園生にしてオナニーデビューをはたし、そこからオナニーライフがスタートするのです。

ただ気持ちいいという事はわかりますが、そこは幼稚園生です。その行為が恥ずかしい行為であることには気づきません。なので、人前でも平気でオナニーするリコピン。そしてそれを必至にとめる先生。



でも、たぶん一番恥ずかしかったのは「先生」だけで、ある意味男子もその行為が何なのかは知らなかったとは思います(^_^;
男子がオナニーを覚えるのって、だいたい小学生高学年から中学生ですから、もしかしたら女子の方が目覚めるのは早いのかもしれません。

リコピンの両親も結構強力な人で、どう見てもSMの女王みたいな格好で普段から出歩いている母、大量のエロマンガをトイレで読んでいた父。しかも、格好だけでなく、リコピンは偶然母のハメ撮り写真を見てしまったり(しかも父じゃない)、母にレディコミを渡されて(小学生に)エロ英才教育(性教育?)をされたり、エロという物は、環境によって育つ物なのか、遺伝子なのか、いや両方なのかも!と思うすさまじい環境ではあります(^_^;


■ハミチンに恋して

そんなリコピンも中学生になりようやく「思春期」を自覚します。

この場合、異性に関心を持ったり、好きになったりし始める「思春期」を示しますが、男子はエロ気味な入り口だったりするのに対し、女子は恋に恋する時期とでも言うべきでしょうか?

しかし、リコピンは違います。

なんと、ほとんど話もしたことのない男子の「ハミチン(短パンからチンコがはみ出している状態)」を目撃し、そのハミチンにときめいて、恋が始まってしまうのです(笑)



男のハミチンを見て恋に落ちるなんて展開エロマンガでも見たことがありません!!
中学生の頃は、男子でも無駄に友達のハミチンをよく目撃した物でしたが、そんな展開があるならもっと出しておけば良かった!と後悔しました(嘘)

関係ないですがハミチンって、男子同士でもよく見かける光景で、からかったり指摘した物でしたが、あれって女子も結構見ているんでしょうか?(^_^;
でもって、見てしまったことを後で女子同士で話し合ったり、比べたりするもんなんでしょうか? そのへんは気になります。

あと、パンチラを見ると何となく「ラッキー」な感じを受ける男子ですが、ハミチンを偶然見てしまった女子は、どちらかというと「アンラッキー」なんでしょうか?(^_^;

その他にも、中学女子と言えば「初ブラ」「生理用品ネタ」などの宝庫でこの辺は男子にとっては非常に参考になるエピソードばかりです。


■初体験。しかも…

そしてリコピンもようやく高校生になります。セーラー服にあこがれていたのに、中学ではブレザーだったので、第一希望がセーラー服の高校という彼女にとって一番理にかなった志望動機で見事高校生セーラー服デビューをはたします。

そこで、入学当時から気になっていた大人の色気たっぷりの、通称マグナムちゃん(女子)に家に誘われます。あこがれていた人に誘ってもらえた嬉しさに、気持ちは童貞男並みに緊張して彼女の部屋に通されたリコピン。しかし、彼女は実は…



そう、レズ(百合系?)だったのです。リコピン自体真性レズではなかったんですが、まんざらでもない雰囲気になって、そのままBまで奪われてしまう展開。なんと初体験は女の子という、うらやまし…、いや衝撃的な物でした(笑)

そういう赤裸々な楽しい性体験を、リコピン特有の言葉を使って、エッセイにまとめてあります。かわいいイラストもそうなんですが、なにより着眼点と言葉使いが面白いです。文才があると思いました。

この本を読んで思ったことは、女子にももちろんいろいろな「エロ」があり、それはもしかしたら、男子の「エロ」よりもより複雑で深い物なのかもしれない、と言うことでした。ただ、男子よりはオープンに話す機会がないことと、同じ女子でもそう言う話を嫌う人が多いことも確かなので、なかなか女子でもこういう他人お話を聞く機会が少ない、ということですね。

そう言う意味では、本当はこの本は女子に向けて書かれた本なのかもしれません(いや実際、レビュアーの人は女子の方が圧倒的に多いです)。エロを恥ずかしい部分として隠すのではなく、エロ道として、みんなで楽しく語れる日が来ることを切に願います(^_^;


■リビドーガールズ

今回のテーマとしては、どちらかというとこちらの方が近い感じがしますが、こちらも同じ女子とエロについて書かれた本になります。


リビドーガールズ 神谷巻尾(編)


副題がまさに「女子とエロ」です。ただ、こちらもエロい話ではなく、女子とエロの関係について、どちらかというと文科系女子の人から見た語られた本になっています。(文字だけの本ですが)

どちらかというと、エロという文化に出遅れた感じの女子向けというか、でも決してルサンチマン的な負い目を持っているわけではなく、縁がなかった人向けのエロメディア紹介本と言ってもいいでしょう。

女が女に向けてエロを紹介しつつ、女子にとってのエロとは何であるか?と言うことを考えさせてくれる非常に興味深い本でもあります。

・女子に送るAVガイド
・女の子のためのロマンポルノ
・女子向けH系少女漫画の現在
・エロ小説

などなど、一般的には男性向けであるエロメディアでも、女子でも楽しめるもを紹介したり、楽しみ方を解説する構成になっている。

この中で気になった記事が、「女子向けH系少女漫画の現在」の中のこの一文である。(2007年3月時点での記事なので、少し内容は古いが)読んでなるほどと思った文がりました。

従来の少女向けエロメディアがあくまでも実用的に供するHOW TO SEX記事、もしくは読者の体験記という体裁をとっていたのに対し、現在のエッチ系少女漫画は処女のためのズリネタであることを半ば隠さないことに大きな特徴がある。(中略)「えっち」を謳いながらも現実世界ではあり得ない設定とストーリーを堂々と繰り広げる現行の少女マンガは、ズリネタであることを公言しているようなものだ。

ズリネタと言ってももちろん、オナニーだけとは限らない。「妄想」のおかずであるというとらえ方です。あと面白いのが明確に処女向けのエロメディアととらえている点ででしょう。これは、もう少し大人の読む女子向けの雑誌、もしくはレディースコミックが、非処女をターゲットのしている部分という意味で、読者の性体験度を意識した編集になっている点が、男性のエロメディアと確実に違う部分だと思いました。

多分ではあるけど、男性向けエロマンガの読者は経験済み(童貞、非童貞)を区別はしていないと思います。処女の妄想力を如何にエロに結びつけるかという観点が参考になります。

あと、あとがきにこれも非常に男性側から見ても納得する解説が載っているます。

女子とエロ、このテーマで想像されるのは、「エロかわいい」セクシーなスタイルだったり、女性誌恒例のSEX記事の「愛されるためのテクニック」だったり、「女性にもお勧め」の小粋な映画だったりするのでしょう。そして「女性向け」=ソフト、あるいは=おしゃれ、つまりモテにつながるもののみが、許されれている模様。普段は意識していないけど、性関連は、完全抑圧されたままなのね、とあらためておどろくのです。

ようするに、女子の中でもエロ=モテの感覚、という縛りがきつく、恋愛上位者のみが語る事を許されるような、エロ格差が実は存在している、という点です。モテない奴が「エロ」を語るな!という暗黙の抑圧があり、非常に共感した部分でもあります。

男子にもそういう抑圧は多少はありますが、男子自体は「エロは許される」という社会的な通念があるゆえ、それほど顕著には目立たないので、これは社会的な問題でもあるんだという意識を少し感じたのも確かです。

女子がエロをどう感じ、意識し、そしてどう抑制されているのかが、ぼんやりではありますがこの2冊を読んでわかったような気がしました。

次回は、今回少し取り上げた、少女向けHマンガを少し掘り下げたいと思います。
 
95 ero

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