ども、
稀見理都です。
どうやら人類は滅亡しないまま年を越せそうです。終末思想に世界はいろいろと振り回されていたようですが、日本人は「ノストラダムス」トラウマを乗り越えてきた人種。そのくらいの終末思想、マンガのバレンタインイベントのごとく毎年クリアできる懐の強さを持っているのです(`・ω・´)
改めて「五島勉」先生にお礼を言わなくてはいけませんね(笑)
エロマンガ界も今年ばかりは、いろいろな変動、騒動、と大荒れだった年だったと感じています。その証拠に、今年創刊した雑誌と、休刊した雑誌は例年よりかなり多かったこと…。日本人は師走になると、1年をいろんな形で振り返ります。そこで今回は簡単ではありますが、今年創刊したエロマンガ雑誌、残念ながら休刊してしまった雑誌を振り返ってみましょう〜。
■創刊・休刊が多い事は決して悪い傾向ではない…
では、時系列を基本に創刊、休刊を振り返ってみましょう〜
(ただ、関連付けられるものがあれば、差し込み紹介もします)
まず、3月に茜新社発行の「COMIC RiN」が4月号をもって休刊。(茜新社さん、休刊したからと言ってもHPの紹介ページは作ってください〜(^_^;)
その余波というわけではないが、月刊だった「COMIC シグマ」「完熟ものがたり」が隔月間化。
休刊は避けられたものの、厳しい状態だ。美少女コミックではないが「完熟ものがたり」などの劇画系エロマンガは休刊したら、新創刊がより厳しい状況なので是非ともがんばってほしいものである!
しかし、茜新社からは2つ、新しい雑誌が創刊されている。
ただ、独立創刊というわけではなく、あくまで増刊扱いで、人気が出たら続刊という形ではあるが…。
その1つが、2月に創刊された、男の娘雑誌「好色少年」。
こちらは、もともとアンソロジーとして発行されていたシリーズの雑誌昇格系。
もう一つは、完全ドMシチュエーション雑誌の「Girls forM(ガールズフォーム)」が、5月に創刊され、現在2号まででている。
| 「Girls forM(ガールズフォーム)」(茜新社) | |
3月に双葉社の「メンズヤング」が3月号を持って休刊。
歴史のある雑誌だったゆえに、非常に残念な休刊であった。
また、4月には竹書房の「ドキッ!」が5月号をもって休刊。
全体的な傾向として、非成年コミックマークのコンビニグレーゾーン雑誌は売上が厳しい状況が続いている。
新創刊ではないが、リニューアルとして4月に光彩書房発行の「極(きわめ)」が「極Road」として再出発。(極道とならないようがんばってほしい(笑))
あと、出版界には希に現れる「創刊号が休刊号」というレアケースが、4月に実業之日本社から創刊した「コミック キューガール」である。
こちらは残念ならが、創刊号が休刊号という結果に終わってしまった。
もともとは去年休刊した「コミック キャンドール」の後継雑誌として創刊された雑誌だったのだが、創刊直前に雑誌の内容が出版社上層部が意図していたものとはかけ離れていた、と言う理由から休刊になったという事だ。
今年創刊して、今年のうちに休刊した雑誌はもう一つある。
6月にサン出版から「COMIC BugBug」が創刊されるが、通巻5号を持って12月に休刊となった。
7月に、コアマガジン発行の「コミック メガミルク」が休刊。
「漫画 ホットミルク」系列の後継誌はたくさん出たが、ついにここで打ち止めになる。
7月はワニマガジン社から快楽天シリーズ、新シリーズの「快楽天 XTC」が創刊。
(最近ワニさんは”X”を付けるのが流行?)
こちらも月間化ではない増刊形。主に、新人さんの活躍の場として発行されるらしい…。
月間化といえば「失楽天」が10月号から正式に月間化!
7月は、新規参入の出版社、ブレインハウスさんから新雑誌「舞姫無双」が創刊。
女子高生専門のエロマンガ雑誌という、コンビニには絶対置けないスタンスの雑誌で新参入〜!
そして、今年最後にして最大の話題の雑誌。11月にワニマガジン社から、元コアマガジン編集部が作った、最強のドリームチーム雑誌「コミック X-EROS(ゼロス)」が創刊される。
| 「コミック X-EROS(ゼロス)」(ワニマガジン社) | |
とま〜簡単に振り返っただけで、これだけいろんな動きがあったというわけです(^_^;
でも、休刊も確かに多いんですが、創刊も結構あるということはやっぱり嬉しいですよね。苦しいながらも、いろいろ試行錯誤、何とかしようという業界の熱意が伝わってくる感じはしますね。
さて、来年はどんな新創刊があるか楽しみです〜