ども、
稀見理都です。
一応明日なので、もう一度最後の告知しておきます。COMIC1にでます。新刊はありませんが、できればペーパーを出したいな〜って、今日作るしかないんですが(笑)
■2人目のインタビューを行ってきました
先日、つい先週ですが「エロマンガノゲンバ Vol.3」の2人目のインタビューを行ってきました。場所は渋谷です。前回アキバだったので、一気にアウェイな雰囲気全開でしたが…(^_^;
結果から言うと、大成功でした。というか、インタビュー時間全然たりません(笑)
もの
凄く濃い内容だったので、ある程度のページ数に圧縮するのはホントもったいない感じです。それほど、いろんなお話が聞けて楽しかったです。
なるべくうまく伝えられるように、頑張って記事にしますので、こちらもお楽しみに!(今回はゲストレポートマンガを描いていただける先生が3名もいます)
■オタクマンガの系譜【エロマンガ編】
えーと、報告&レポートが遅くなりましたが、今月の18日(日)に、新宿のネイキッドロフトで行われた「面白漫画倶楽部別冊 オタクと秋葉原~アキバって死んだ?!~」 という、トークイベントに発表者として出演させていただきました。
私が担当したのは、一番最後の発表で「オタクマンガの系譜」という
30分の枠です。テーマである「アキバ」とは少し距離を置きますが、オタクとアキバの相性などから、このテーマで少しお話をさせていただきました。
というか、エロマンガではなく「オタクマンガ」なのかというのは、単に私が趣味でオタクマンガを集めていたから、と言うことでしかないんですが、ある意味発表できる場所があったんだ〜 と、お声がかかったときには嬉しさ半分、でも専門(と見られている)エロじゃなくてゴメン半分の気持ちでした(^_^;
ま〜どんな発表をしたかというと、ざっくりと冒頭だけまとめたので、観ずらいですがご覧ください。(MacのKeyNoteで作ってます)
早い話「オタクマンガとは?」という部分からしっかり話さないと、よく分からない部分ではあるんですが、まだだれも定義してないので、とりあえず私が考えるところで…
・オタク(達)がオタクを自覚しつつ、オタク的な活動、生活、文化をもって活躍するマンガ
と、しています。ま〜でも、考えてみたら「オタク」自体の定義も変化するので、まさに
非実在青少年問題じゃありませんが、これはOK!これはNGと決定できる物差しはないんです。ま、でも時代と共に「オタク」がどう描かれてきたかという部分では、面白い題材ではあるので、本気で研究したら面白いかもしれません。
上のプレゼンでも言ってますが「らき☆すた」は、ぎりぎりOKで「絶望先生」はNGとさせていただきました。
「らき☆すた」は、こなたという主人公級の人物が「オタク」で実にオタク的な活動を行っている部分と言う面でOKです。でも、「絶望先生」には腐女子キャラや、オタクっぽい人物が出てくる事は多いのですが、主題が時事ネタであり、主のテーマが「オタク」という部分からは遠いと判断しました。これは「こち亀」にも言えることです。
単に「オタクキャラ」が1人存在するだけではOKとなるわけではありません。
とま〜長いプロローグですが(^_^;
一応、えろまんがけんきゅう(仮)なので、オタクマンガでも、エロ寄りな物を今回は少しお話しできれば幸いです。
■エロマンガとオタク
紹介すると言っても、実はあまりありませんし「オタクマンガ」か?と、突っ込まれる物も確かに多いです。さすがにエロマンガには「げんしけん」のようなわかりやすいオタクマンガはありません(^_^;
私が知る限り、「オタク」という語感を持ったタイトルがエロマンガで初めて登場したのはこの作品です。
この作品は1990年の発行なので、ぎりぎり「成年マーク」がついていません。しかも、全編を通してではなく短編集なので、正確にいえば定義には反します。しかし「オタッキー」という、なんとも時代を表した単語をタイトルに持ってくる部分は、やはり見逃せません。
1989年に
宮崎事件が起こり「おたく」という言葉が一般の人にまで知られるような時代になった頃です。ただ私の感覚でも「オタッキー」という言葉を「おたく」が使っていたという感覚はなく、どちらかというと「おたくみたいな奴」という一瞬流行った感じの言葉だった気がします。この辺は、詳しい人プリーズ〜(^_^;
さて、このオタッキーの話ですが、一言で言うと「おたくのお兄ちゃんと妹の近親相姦」です。
「草食男子」と揶揄され、積極的になれない男、おたくが多い中、この頃のオタッキーは、肉食系です。求められれば、2次元でも3次元でOK! というか、まだネガティブなイメージが薄かったんでしょうか?(非モテというオタクワードが出るのはもっと後になります)
さて、時はいきなり平成。
これもオタクマンガか?? と、首をひねりたくなる作品ではありますが、一応同人作家が同人マンガを描いて有り明けに行くと言う話ではあります。が、オタクマンガというよりは、もう「上連雀」ワールドの一角であり、尾道マンガと言ってもいいんじゃないかもしれません(笑)
一応タイトルだけに釣られてみました。
この作品は、立派なオタクマンガです。プロのアシスタントのお兄ちゃんと、同人作家の妹を中心とするエロコメディです。妹の原稿が落ちそうになって、お兄ちゃんにHELPを求めるのですが、おっぱいを触って消しゴムかけ、そのさらに…と、エロ展開するお話です。というか、Hする時間あったら原稿しろ!というマンガです。
ちょっとHなオタク少女(げんしけんの大野さんみたいな)が大学のアニメ研でいろんなHな出来事に遭遇するお話。いや、正確にいうと女性だと思っていた同居人(男)にいろんな弱みを握られて、Hがエスカレートしていく話です。おたくおたくはしてませんが、大学のオタク部の利権関係とかが少し面白いですね。続巻です!
これは実はオタクマンガには入りませんが、タイトル的に貴重な作品なので入れて見ました。タイトルには「腐女子」とありますが、マンガを読むと実は、彼女は腐女子ではなく、単なるオタク女です。BL的な要素が全然なく、マンガを描く活動をしているという点ではおたくっぽいですが、ちょっと無理があります。
やっぱり、タイトルに「腐女子」とつくなら、もっとBL的な展開も… って、そうなったらエロじゃないのか…
いや、腐女子でエロは確かに難しいですね(^_^;
と、他にもあるとは思いますが、ざっくりと探してみたらこんな感じでした。エロとオタクは、近くて遠い仲と、某国のような言われ方をしますが、こういう系譜で眺めてみるのも面白いかもしれません。
というわけで、即売会で会いましょう〜( ^_^)/