「ゴージャス師走ナイト!」開催のお知らせ
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【満員御礼】「ゴージャス師走ナイト」簡易...

2010
「インタビューするのにどういう準備をするのか?」という問いへの簡単な説明
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ども、稀見理都です。

気温の変化があまりにも急で、体がついて行けません(^_^;
夏バテではなく、夏開けバテです。気温や気圧の変化が激しいと、体の節々が痛くなる、という人の気持ちがようやくわかる年代になってきました。

今は明後日のイベント「ゴージャス師走ナイト」の準備と平行して、今期の「エロマンガノゲンバ」の取材の準備などをしています。

報告が遅れましたが、もう冬号のインタビューラインナップは決定していて、あとはスケジューリングを行い、取材を行うだけの段階に入っています。インタビューゲストが誰なのかは、追々発表していきますので、楽しみにしていてくださいね(笑)

あ、でも人数だけは発表します。なんと、この冬コミまで3ヶ月しかないという短期間に、5人のインタビューを行います!!(;゚∀゚)=3

正直、同人誌を完成させる自信がありません。時間あるんでしょうか?(^_^;
2名のインタビュー日程は決定しているのですが、あと3名がまだ調整中(超売れっ子なので、なかなか時間が決定できない。でも、そんな忙しい方がインタビューOKしていただける、と言うだけでも幸せです!)です。インタビューが連日連投になったらどうしよう(^_^;

さて、ブログ「マンガLOG収蔵庫」の記事(エロマンガ家の生の声と、エロマンガ市場の最前線。)でも少し触れてくれましたが、たまに「インタビューする前にどういう準備をしているんですか?」と聞かれる事があります。「マンガLOG収蔵庫」の管理人のきくちさんとは飲んでいるときに何度か話したので、それを書いて下さったんだとは思いますが、まーどうせなので、もう少し詳しく解説してみようと思います。

■とりあえず、集められるものは集めよう!

「どういう基準でインタビューする作家さんを選ぶんですか?」もよく聞かれるんですが、個人的に気になっている、聞きたい事がフツフツとわき出てくる作家さん!と言うのが第一です。その他、話題になっている作家さんや、単に私が大ファンという部分もないわけではありません(^_^;

オファーをしてOKを頂いき、まずする事は、単純ですが作家さんの作品の集めることです。もちろん、作品を読んで、気になるからオファーするわけで、その時点でかなり作品を読んでいるわけですが、それでも全部ではありません。単行本はすぐにデータがわかるので、まずは単行本を買い、その後に未収録作品などを調べはじめます。

ちょっと抽象的なので、具体的な例、以前インタビューした「にったじゅん先生」の場合で説明しますね。

まず、にったじゅん先生の単行本はオファー時点で5冊読んでいましたが、全部ではありませんので、足りない単行本をアマゾンなどで買います。

にったじゅん先生の全単行本


もちろん、全て新品で手にはいるわけではなく、絶版になっている単行本もありますので、それはマーケットプレイスなどの古本で手に入れます。ただ、先生の初単行本の「ちゃんぷるるー」だけはプレミアが付いていて、新品の時より格段に高かったです(^_^;

次に未収録作品の調査を行います。

単行本などを読むと、作品の出展などが書いてあることが多いです。その情報を元に、作品がいつどこで発表されたものかというリストを制作してきます。

そこで重要な作品、例えばデビュー作、キーポイントになった作品などのチェックを行います。また、出典の雑誌などがわかるので、抜けがないか(未収録作品)がないかなどを、雑誌の目録(あるところにはあるけど秘密)などから探して、リストの穴埋めをしていきます。

こんな感じになります。

「にったじゅん先生」の作品リスト(一部)


このリストは「時系列」になっていて、ここが重要です。
単行本単位だと、新しい作品が最初に来て、古い作品などが後ろに来ることが多いですが、絶対ではなく、かつ未収録だったかなり古い作品などが急に載っていることもあります。なので、作品の変遷を読み解くためには、作品をまずは時系列に並べて、その順番で読んでいく事が大切です。

では、未収録作品はどうやって読むかというと、さすがに全部読む事は難しい場合が多いですが、それでもなるべく集めます。雑誌などをオークションで手に入れて、読む事が多いです。あと、デビュー作は特別です。デビュー作だけはかなり努力して何とか手に入れます(^_^;

にった先生のデビュー作が載っている「花いちもんめ」


貴重品なので、普段はビニールに入れていますが、これが先生のデビュー作が載った「花いちもんめ」になります。これをインタビュー当日持っていって、お見せするととても喜ばれます(笑)

その他、「カラフルBee」「魔翔」などにも未収録があったりしますので、それを手に入れます。

「カラフルBee」BY ビブロス


「魔翔」BY 三和出版


ただ、未収録作品は古いものばかりではありません。もちろん、まだ単行本化されていない新しい作品もあるわけです。これは新しいので、比較的すぐ手に入ります。

比較的新しめの「マショウ」


その他、アンソロをたくさん描いている作家さんや、同人誌などがあればそれもなるべく手に入れて読みます。

そこで、制作したリストなどをインタビュー前に作家さんに見てもらって、漏れがないかなどをチェックしてもらったりもしますが、実際作家さん自身も自分の作品リストをちゃんと管理しているわけではないので、逆に感謝される事の方が多いです(^_^;

ちなみに、にったじゅん先生の場合はパーフェクトでした(笑)(何の自慢?)


■インタビューする前にインタビューを探す

作家さんによっては、私がインタビューする以前に既にインタビューされているケースが多くあります。そういう場合に、全く同じ質問をするのは失礼だし、被る質問などはなるべくしたくないので、事前にそのインタビュー記事などを集めます。

にったじゅん先生の場合は、一度雑誌でインタビューを受けていますので、その雑誌を手に入れて、どういうインタビュー記事だったのかをチェックします。

「2ちゃんねるプラス」(コアマガジン)


一般的には、掲載マンガ雑誌のインタビュー企画などが多いのですが、にったじゅん先生の場合は、コアマガジンが出していた「2ちゃんねるプラス」と言う雑誌にインタビューが掲載されていたので、それを手に入れました。

インタビュー記事は意外にネタの宝庫でもあり、結構貴重なインタビュー資源になります。


■その他関連できるものは全て!!

ここからはもう、とにかく情報になるものは全て探していきます。
にったじゅん先生は、雑誌の企画で「童貞ファンディスク(仮)」という、プレゼントDVDを出していました。でもこれは非売品なので、持っている人を捜すが、オークションなどで手に入れます。

プレゼント企画で制作した「童貞ファンディスク」


あと、作家さんはたいていHP(ホームページ)を持っていることが多く、そこも実はネタの宝庫です。作品データ集があったり、日記などが公開されていることがあるので、先生のちょっとしたプライベートや、日常が垣間見られます。そこで、インタビューネタなどを拾ったりもします。

にったじゅん先生もかつて「11月のジュリエット」というHPを持っていました。

にったじゅん先生のかつて存在したHP


今はないのに、どうやって調べるんですか? と言う問いには、とりあえずハッカーは探し出す!とでも言っておきましょう(^_^;

あああ〜でも、このレベルまで来ると、先生に対してストーカーをしているみたいになって、ホントだんだん申し訳なくなってくるんです。「すいません!すいません<(_ _)>」と思いながら調べています(^_^;

もともといろいろ聞きたかった事はあるんですが、こういう作業をしていると、さらにどんどん聞きたい事が増えてくるので、質問事項にはいつも困らないというか、それでも押さえているぐらいです(笑)


■大御所の先生ほど辛い!!

だいたいインタビューする事前の準備はこんな感じです。でも、おわかりいただけるかと思いますが、作品をたくさん発表している大御所、ベテラン作家さんの方が物理的に大変です(笑)
師走の翁先生の時は発狂しそうになりました(^_^;

でも、今進めているインタビューの作家さんも、もの凄い作品数の方ばかりなので、もうホント死にそうです〜〜_| ̄|○

これで全部か!!と思った瞬間に、どんどん新しい作品が発掘されたりして、どっと疲れが(笑)
でも、好きなので続けられるんだと思います。仕事だったら完全放棄でしょう(^_^;
辛いけど、必要な作業だし、実は結構楽しんでやっています。基本的に、ハッカーで、ストーカー体質が性に合っているのかも知れません(正しい方向で)

というわけで、現在絶賛準備中にて、今期のインタビュー記事も楽しみにしていてくださいね〜( ^_^)/
 
90 ero

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