みたくるみ先生 インタビュー(その1)
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エロマンガレビュアー座談会(その3)

2009
エロマンガレビュアー座談会(その2)
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さて、「エロマンガレビュアー座談会」の第2回目です。第1回目を読んでない人は、以下より初回から読むと話がわかりやすいぞ!

■エロマンガレビュアー座談会(その1)

1回目は簡単な自己紹介でしたが、いよいよ少しずつ突っ込んだ話しに突入だ!

レビューサイトと言っても、どういう姿勢でレビューを行うという方針はそれぞれだ。事、エロマンガについては読者がどんなエロマンガを読みたいのか? また、レビュアーがどういうエロマンガを読んでほしいのか? という両者のあうんの呼吸みたいな距離感があるはずであり、それがレビューサイトの「個性」に繋がってきていることは確かではあろう。

そう言う意味において、レビュアーさん達がどういう事に気をつけているか、ポリシーを持っているかという点は非常に気になる点であり、かつ今後レビュアーサイトを立ち上げようと思っている人にとっても興味深い内容であろう。

と言うことで、今回はそう言う点を重点的にみなさんに聞いてみた。


おしらせ!
今回の記事「エロマンガレビュアー座談会」のフルバージョンは、今年の夏(2009年)に発刊予定の同人誌「エロマンガノゲンバ」に収録される予定です。ネットでは公開できなかった話、紙面の都合上カットさせてもらったお話など、ふんだんに盛り込んだ1冊にする予定なので、期待してお待ちください!



■レビューするときに気をつけている点、もしくはポリシー

稀見
では次の質問です。みなさんのエロマンガをレビューするときに気をつけている点、もしくは書くときのポリシーなどを教えて下さい。
ひでる
ブログの右側に、わざとぬいぐるみなんかを置いているんですが、これはエロをやっているという事を「中和」するために置いています(笑)

中和の犬!


エロをエロく表現するのではなく「上品」に紹介したいと…
なので、エロい表現をなるべく無くして、画像なども基本「TV基準」で載せるようにしています。乳首NG、SEXシーンがない部分を載せるようにしています。
でも、本の表紙はそのまま載せてはいます。あと「直接表現」をなるべく使わないようにしています。
稀見
「直接表現」とは?
ひでる
「セックス」「オナニー」などのダイレクトな言葉ですね。
オナニーは「1人でエッチ」みたいな表現に変えてますね(^_^;
ま〜一応女性でも読めると言うコンセプトで書いてはいますね。ま〜本当に見てくれているかはわからないんですが(笑)

とにかく言葉には一番気を遣っていますね。一般のマンガも入れつつ、全体的に「ま、いいか〜」みたいな落としどころを狙っているところはありますね。
稀見
直接的なエロい言葉を使いたくない理由はわかりますね。
エロい単語って、グーグルさんやヤフーさんから、もの凄く検索に引っかかるんですよね。直接的なエロを求めている人達が私のサイトに来るのが申し訳ないというか(^_^;
ひでる
確かに不思議な検索ワードで来る方がいますよね?
いったい何をこの人は求めているんだって(^_^;

ま、エロい画像は出版社のページに行けばそれなりに載ってはいるので、自分の方では1回怒られたって言うのもあるので、控えめにはしていますね。
稀見
あと「まんがさんぽ」さんがけだと思うんですが、評価ランクが載っていますよね?
あれは、どういう基準で付けているんですか?

5段階評価システム


ひでる
あれは〜1回怒られているんで、やめようかな〜と思ってはいるんですけどね(^_^;
怒られたというか、クレームが付いたんです。上に評価を載せられると、それだけで読む気がなくなるって言われたんですよ。でも、実はそれはわざとで、評価が悪い時ってもちろん記事も悪いことを書くわけじゃないですか?
なので、好きな人は「これから悪いこと書くので、読まないでね!」という予告でもあるんです。なんでそう言うことを始めたかよく覚えてないんですけど、一応そこがオリジナリティーかなって。
ヘドバン
でも、5段階評価って難しいじゃないですか?
いろんなジャンルのマンガがある中で同一的に5段階で評価するのって、比較が難しいというか…
ひでる
あと、その日のテンションで変わってきます(笑)
3だと付けた評価を別の日に見て、3かぁ??って、自分で突っ込むときがありますし(^_^; 明確な基準はないですね、ほんと〜
なかみ
僕の場合は、中身には直接的なエロは置いてはいるんですけど、ぱっと見て見える部分にはエロ置かないようにしていますね。
でも、表紙とかにエロが入っていると、飴で隠すんですよ!

テンションの上がる飴隠し!


あの飴を持つとテンションが上がるんです(笑)
稀見
「ひきだしにエロ漫画」さんの特徴は、漫画のスキャン画像ではなく、デジカメで本全体を撮っている点ですよね。
なかみ
机の上に、今ある瞬間の本を載せたいのがあるって言うのがあるんです。「おまえ本当に読んだのかよ!?」というツッコミに対しての証拠ですね(^_^;
ま〜乳首は載せていないのでTV基準ではありますね。

内容なんですが、僕の場合はレビューと言うよりは「感想」になりますね。エロマンガってやっぱり人によって刺さる部分がかなり違うので、ここはダメだった、ここは鉄板!みたいなことはあまり書かないようにして、あくまで感想という形で書いています。
あと個人的に、陵辱、レイプ、輪姦、というか痛々しいものは苦手なので、うっかり買っちゃった時はレビューはしないようにしてます(^_^;
ヘドバン
画像に関しては僕は表紙1枚、中身4枚と決めています。
性器表現の入っているコマは使わないようにしています、もしくは隠しています。昔は乳首も隠していたんですが、今は関係ないですね(笑)表紙で出してるんだから。
ま〜いちいちモザイクをかけるのが面倒というのもあります(^_^;

昔は隠してました(笑)


あと、表紙のスキャンは「帯」を付けたままスキャンするようにしています。店頭で見つけやすいようにするのと、帯自体のあおりも面白いので。

ポリシーに関しては3つありまして、まず、読書の購入の判断に役立つものを書こう!と言うこと。2つ目に、業界全体を盛り上げたいというのと、こういう見方があるのか?と言うことを提示したいと言う部分ですね。
3つ目は自分のためです。何が面白いか、面白くないかを考えることで、指向性というか、次にどういうものが面白いかと言う事を決める判断になるんです。共通性、違いなどを考えると自分の趣味が広がっていくと思うんですよ。

ただ、この3つのポリシーって完全に同時に満たす事ってできないじゃないですか?
なので、いかにこの3つのバランス、落ちどころを探していくかというのも1つの目標ですね。基本的にポジティブな意見を出したいので、ここがダメ!と言う部分があったら勿論そのことは書きますが、なるべく好意的に書くようにします。例えば、絵柄がかなり変遷しているとは書きますが、下手な絵も混じっているとは書けないですね(笑)
プイ
言っちゃっていいんじゃないですか?(笑)
ヘドバン
いや、言えませんよ〜
基本的に、夏目房の介さんが言ったのかな? レビューするときは基本自分よりみんなうまい!という目線でレビューを書くようにしていますから(^_^;
稀見
じゃ、プイさんは、いしかわじゅん目線ですね(笑)
ヘドバン
なので、悪い部分は一応書きますけど、悪い部分を突き詰めて批判しようとは思いませんね(^_^;
プイ
僕の場合は同人誌なので、ポリシーと言うよりはノウハウになりますね。

ブログは好きなときに好きな本を選べばいいんですが、僕の場合(同人誌)は期間を区切って,まず本の選定を行わないといけないんですよ。なので、簡単に本が決まるときとそうでないときがありますね。
ランキングの順位ですが、初単行本だったりすると高くなる傾向にありますね。時事性、新規性とエロさですかね?
ヘドバン
確かに拝見しますと、初単行本が多いですね。
プイ
2冊目の単行本だと,どうしても前回に比べてどうか?と言う目線で見ちゃうんですよ。
あとは純粋にエロいか、ポ○チンがどう反応したかという部分ですかね(笑)

その決まった文字数の中での文章構成としては、最初に作者プロフィールなどの情報を書きます。その後でエロマンガとしての見所を紹介するんですが、できるだけ2つ以上は取り上げようとしています。最新号で、これまで1カットだけだった本文図版を2カットにするようレイアウト変更したのも、2つの見所を図版で示したかったからです。

こんな感じにレイアウト!


ヘドバン
ブログでもそう言うレイアウトは考えるときはありますよね。
人気があって、長く続いているサイトってある程度フォーマットが決まっていますよね。適当に書いているサイトって結構すぐに消えていく感じはしますよね(^_^;
ひでる
ドキッ!(;゚∀゚)=3
稀見
あと、ランキング以外にコラムとかも書いていますよね?
プイ
あ、あれはここ半年ぐらいの業界の動向とかですかね、ランキングが単行本寄りだとすると、コラムは雑誌よりですね。
どんな新人が出てきたとか、注目の人を書いたりとかですね。

あと、みなさんはなるべくエロいものは載せないという方向で画像を載せてますが、僕の場合は、この本自体が18禁なので、紹介するマンガの中で一番エロい!と思うシーンを載せるようにしてますね。

以前はコミケのスタッフも、見本誌を出すと「この無修正画像大丈夫か?」となって本部に確認に行ってたんですが、結局は大丈夫でしたね。最近は逆に何も言ってくれないので、寂しい感じでもあります(笑)
Wen
僕の場合は文体なんですけど、最初はデータベース的な使い方をしてもらえばいいと思って、1行2行程度だったんですが、さすがにそれではまずいだろうと…

ようするにそんなサイトだったら、確かに自分も見ないだろう!(笑)と思って。なので、最近はもう少し書くようにはなりました。

ただ、皆さんみたいにがっちり書くより更新頻度を上げた方がいいのかな?と思ったりもしていて、そのへんが今は試行錯誤ですかね?

一応タグで整理しているんですが、最近困るのが、えーと例えばこれですね「銀欲エクスタシー」ですね。エロいですね(笑)

銀欲エクスタシー 銀欲スクリュー(著)


ま〜それはいいんですが、表紙が競泳水着みたいになってるんですが、実際競泳水着が出てくる話って1話しかないんですよ。
そう言うときにタグに「水着」を入れるべきかそうでないか、迷いますね。
プイ
同じコンセプトのマンガだけを集めたアンソロならともかく、多くの単行本はコスチュームとか細かいプレイとか、複数の属性が収録されてしまうので、そういう部分を一つのタグで示すのは結構厳しいですよね
稀見
逆に全部入れてしまうと検索しにくいって言うのがありますよね?
Wen
最終的には「勘」というか、一番メジャーな部分を入れているようにはしています。

今後はシステム的に、個人でタグを入れられるようにしたり、SNS的な使い方でみんなでタグを付けていく感じにしたらうまくいくのかな?とは思ってはいますね。ま〜あと、画像はさっきも言いましたが、アマゾンさんに怒られたので今は載せてないです。

■次回最終回!

さて、次回はいよいよ座談会も最終回。いよいよレビュアーさん達の「性」の目覚めを聞いちゃうぞ!何故エロ(マンガ)なのか? 何故エロマンガを勧めるのか? その答えはここに隠されているに違いない!

■エロマンガレビュアー座談会(その1)

■エロマンガレビュアー座談会(その3)

現在「えろまんがけんきゅう(仮)」では「エロマンガレビュアー座談会 第2弾」を企画しています。レビュアーとは言っていますが、エロに関するブログ、同人誌、などとにかくエロを語りたい、エロマンガ猛者の連絡をお待ちしています。もちろん男女は問いません。


 
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