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西安先生 インタビュー

2013
けろりん先生 インタビュー
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エロマンガ家さんの知り合いから「けろりん先生の大ファンなんです!」と言われた事がもう何度あっただろうか? 一般読者のファンももちろん、同業者の方にファンが多い作家というのは、自分には真似のできない「魅力的」な作品を創り出しているという事ではないだろうか。素人読者の私から見ても、けろりん先生の描くキャラはとても魅力的だ。エロマンガはファンタジーと頭では理解しつつも、先生の作品に出てくる人物は身近な存在で、本当に隣に住んでいるかのような錯覚に陥ってしまう。そんな「けろりんワールド」の秘密を是非知りたい、是非訊きたい! と、オファーし続ける事3年、3回目にしてようやくOKのお返事をいただいた (*´∇`*)

 インタビューを行ったのは、例年よりかなり早く開花した桜が満開になった3月の下旬の川崎。神奈川県でのインタビューは、私の地元だというのに実は今回が初めてである…。
(マンガ家さんもっと神奈川県に住みましょう(=゚ω゚)ノ )

ゲストプロフィール
けろりん
1998年「Mac100%」(晋遊舎)で、イラストカットデビュー。同年「萬福星」(ビブロス)、松文館のアンソロジー「マニアック Vol.1」(99年)にてマンガデビュー。表情豊かで魅力的なキャラクターと微妙にクロスするストーリー展開で人気を拡大中。台風に弱い東急やJRを尻目に爆走する京急を愛し、将来は京急羽田沿線に住むのが夢!

■稀見さんの罠だと未だに疑っております…

稀見:今日は川崎でのインタビューです。神奈川県でインタビューするのは何気に初めてです(^ω^;)
さて、実はけろりん先生には3年ぐらい前にインタビューのオファーをさせていただいたんです。その時はNGだったんですが、私の粘り強い交渉の末(すいません嘘です)ようやくOKのお返事を頂き、今日お話しをお伺いできる事に!
けろりん:いや~もっと偉くなってからされたい…、みたいな(^ω^;)
そんなイメージを持っていたので。
稀見:わかります! 自分にはまだ早いですよ~って謙遜される方は本当に多いんです。それでも、押し切っちゃう場合もあるんですが、あまりしつこいと嫌われちゃうので(^ω^;)
でも、けろりん先生は以前オファーした時点で、もう10年以上のキャリアがあったわけで、謙遜なされる理由などないと思いますよ!!
けろりん:いや~無駄にキャリアだけある感じなので…(^ω^;)
稀見:この業界で15年以上仕事を続けていること自体がもうかなりの才能、能力だと思います!
けろりん:そ、そうですか? でも、ずっとマンガだけ描いていたわけでもないんですけどね(^ω^;)
稀見:けろりん先生は多くのファンがいる事はもちろんなんですが、同業者、作家さんからの支持も高いんですよヽ(*°ω°)ノ
今まで「エロマンガノゲンバ」では多くの作家さんにお話を伺ってきたんですが、注目している作家さん、好きな作家さんはいますか?という質問に「けろりん先生」を推す方が実に多いこと!
けろりん:ありがたいことです。たけのこ星人先生の記事、読ませていただきました(^ω^;)
(前前号のエロマンガノゲンバVol.6ではたけのこ星人先生の声を実際に記事にしました)

「COMIC X-EROS Vol.7」収録のたけのこ星人先生の作品」


稀見:記事にしたのは今まではあれだけですが、飲み会とかその他の場所で、本当に先生の名前が出ること多いんですよ~( ´ ▽ ` )ノ
けろりん:でも、そんな言われるほどリアルにしてもツイッターなんかにしても話しかけてもらった事ないですし…(^ω^;) 稀見さんの罠だと未だに疑っております。
あと~エロくないって言われることなら多かったり…(^ω^;) どうなんでしょうね?
男性キャラを立たせすぎなんでしょうかね? エロゲーキャラみたいに、前髪で顔を隠したりするぐらいがいいんですかね?でもでも、イベントとかに参加すると、女の子が来て「読んでますヽ(*°ω°)ノ」って言ってくれて…(*´ω`*) すごい嬉しくて。
女性読者さんからすると男性キャラは重要でしょうし、最近は描いてて楽しいので男キャラも立たせたいなっと思っています。
稀見:たけのこ先生は、けろりん先生の「キャラクター」が本当に魅力的で、是非先生のキャラクター作りの方法などを聞きたいっておっしゃっていましたね。あと最近ツイッターでけろりん先生にフォローされた事を喜んでいました(笑)
けろりん:たけのこ先生の最近の作品(ゼロス掲載の)も拝見したんですが、本当にちょっと変わった作品を描かれる作家さんですよね~。面白かったです!
単行本出ますよね。絶対買います!
稀見:大変面白い作品で私も大好きです。そしてご本人もとても変な(面白い)方です(笑)

■「内外薬品」さんとは何の関係もありません(笑)

稀見:ペンネームの由来を教えていただけますか?「けろりん」ともう一つ「石川マドカ」というペンネームもありますが、使い分けなどとかあるんでしょうか?
けろりん:一応エロじゃない方を「石川マドカ」にしようかな~って思ってはいるんですけど、今はエロじゃない仕事がないので(^ω^;)
石川のほうではもうネームバリューみたいのもありませんし・・・。
稀見:「けろりん」の方は?
けろりん:いや~~ほんとうに考えもせずに、適当に付けたペンネームなんです(^ω^;)
なので、聞かれるたびに適当な理由を答えていたので、もうなんかわかりません(笑)
ま、昔ニフティーとかやっていた時から「けろりん」なんですけど、カエルが好き? とかそういう程度の理由だとは思います。
当時、フロッグデザインとかカッコイイよね! とか思っていたせいもあるかもしれません。
稀見:ということは、最初はネットのハンドルネームとして使い始めた?
それとも、それ以前から創作活動の名前として?
けろりん:いやいや、ネットが先ですね! ハンドルネームそのままで、変える機会もなく使い続けている感じです。本当は変えたいんですけど(^ω^;)
稀見:デザイナーさんでカエルが好きな方は多いですよね~。なので、そういう部分と、雰囲気から付けたという感じですね。

あと、「ケロリン」と聞くと、最近少し話題になりました、銭湯でおなじみの風呂桶の広告会社(睦和商事)倒産の出来事が思い出されますが(笑)
先生的にはこの事件からの影響は何か出てますでしょうか?(笑)

銭湯でおなじみの「ケロリン」桶


けろりん:ああ~知ってます。あれ、「内外薬品」さんが出してる広告だと思ったら、実は関係ない別の会社が出していたんですね~。
ま~特にないです(笑)
稀見:正確には広告委託ですね。私も記事を読んで知りました(^ω^;)
けろりん:「けろりん」という名前(ハンドルネーム)の人多いんですよね~(^ω^;)
作家さんでは居ないんですが、ネットで検索するとたくさん見つかるんですよね。
稀見:あ~確かにいますね。でも、私のGoogle検索では先生が一番上に表示されますよ!
でも、今までもいろいろ聞いてきましたが、ペンネームってその場のノリとかで、意味があるという人の方が案外少ないですよ(笑)
自分のペンネームもそうですから(^ω^;)
けろりん:そうですよね~、最初なんて読むんだろう!?って困りました(笑)
稀見:自分でも少し後悔しています(^ω^;)
けろりん:なんていうか…、語呂が微妙に悪いんです!(;゚∀゚)=3
稀見:(爆笑) いや~~全くその通りです! すいません(^ω^;)
その点、「けろりん」は凄く語呂が良くて、しかも覚えやすい名前だとは思いますよ!
けろりん:でも、サインとかする時に、凄くつまらないサインになっちゃうんですよね(^ω^;)
やっぱり漢字の画数が多い方が名前はカッコイイですね~。
稀見:というわけで、これからマンガ家を目指す人は、ペンネームはちゃんと考えましょうと(笑)
けろりん:逆にどういうペンネームの人だと、印象に残りやすいですか? エロマンガ家さんでそういう方いますか?
稀見:やっぱり一見して読めないとなかなか覚えづらいですね! 個人的には「ひらがな+カタカナ」か「ひながら+簡単な漢字」あたりが印象に残りますね…。「チャーリーにしなか」先生とか…。あ、でもたまに「 チャーリーなかにし」と迷うことが…(^ω^;)

■デビュー作はあまりに昔の事なので忘れました(^ω^;)

稀見:デビューのきっかけについてお伺いします。先生の場合デビューをイラストにするかマンガにするかなどで多少変わってくるかなとは思うんですが?
ま、でも絵を描く業界でお仕事をするきっかけというのが正しいと思いますので、そのあたりをお聞かせいただけますか?
けろりん:もともとはマンガ家さんのアシスタントをしていました。
稀見:アシスタントになるきっかけは?
けろりん:まぁ知り合いのつてで・・・(笑) 今は休筆されている某先生のアシスタントを長く務めていたのです。「アシスタントのバイトに来ない?」って誘われて。その時はまだ高校生だったんですけど。なので、高校を卒業してから専門学校に行きつつ、アシスタントのバイトに行き始めたんです。ま、専門学校は結局途中で辞めちゃうんですが(^ω^;)
今は講師をされているその師匠の名前は、もしも私がエロマンガ家であることでご迷惑をかけたりしたら嫌なので、伏せることにしています。ま~たぶん師匠は気にしないでしょうけど。
稀見:という事は最初はマンガのお手伝いをされていたんですね。
けろりん:そうですね、ペンで効果とか描いたり、背景の描き方などを教えてもらったりですね。マンガの描き方に関してはあそこで学び育ったという感じですね。
稀見:でも、マンガ自体は高校生の頃から描いてはいたんですよね?
けろりん:いやいや描いてないです。でも、墨汁とペンでイラストは描いていました。絵を描くのは好きですが、お話が・・・マンガなんかはとても描けないと思っていました…。
稀見:では、先生のアシスタントをする事自体が、専門学校に行っているようなものだったんですね。
けろりん:パースの描き方とか、絵に関してのことはほとんど全部教えていただきました。
稀見:なるほど、そのアシスタントから実際のお仕事へはどのように繋がっていったんですか?
けろりん:また知り合いのつてで、進研ゼミのテキストの挿絵なんかのお仕事もらったりしてましたよ~。マンガのアシスタントは、そのスタジオの社員として働くにはとにかく拘束時間が長いので結婚を機に辞めまして、たまにバイト扱いで手伝いに行ったりしていました。それで今に繋がるようなお仕事を頂いたのはネットスカウトだったんですよ。

ネットでホームページを97年~98年頃に作って、これで絵の仕事とか拾えたらいいな~って、ニフティーとかで上げていた絵を載せていたんです。そうしたら、ちょっとウチで絵を描いてみませんかと声をかけてもらって。
稀見:それが「Mac100%」(晋遊舎)だったんですね!
けろりん:そうですね。今まで発表していた絵をまとめて載せてもいいですか?みたいなオファーはいろいろあったんですが、雑誌のためにイラストを描き下ろす仕事では「Mac100%」さんが最初ですね。

次に「テックジャイアン」(当時:アスキー)の人の声をかけていただいて、そちらでちょっとずつゲームの絵の仕事をすることになりました。あと、当時は北海道のエロゲ会社が元気で描きませんか、って声をかけてもらって・・・「いきなり無人島」とか…。全部自分で下書きから色まで描きましたね。今まで他の方に色を塗ってもらった事はないんですよ(^ω^;)

「テックジャイアン」(当時:アスキー 現:エンターブレイン)


エロゲー「いきなり無人島」(イメージクラブ)


稀見:先生は早くからデジタルでの絵、CGを描かれていたと思いますが、もちろんアナログ時代もあったわけで、そういう意味では、当時デジタルで絵を描くという事はやっぱり新鮮で楽しい作業でしたか?
けろりん:今もそうなんですが線画はアナログで塗りはデジタルなんです。と言っても、アナログ時代にバリバリにカラーを描いていたわけではないので、デジタルもそんなに違和感なく描けました。
稀見:で、「テックジャイアン」はそれから結構長いお付き合いになりますね…。
けろりん:そうですね、かなり長い付き合いになりますね。ずっと養っていただいていました(^ω^;)
稀見:「テックジャイアン」でもマンガは描かれていましたが、マンガ仕事のデビューも「テックジャイアン」だったんですか?
けろりん:マンガだと、実は松文館さん(の編プロ)でコミケスカウトで声をかけていただいて、描かせていただいたのが最初だと思います。それは古い方の「BodyLanguage」に入っている兄妹のお話だと思います。
それが初めて描いたマンガ作品だと思います。
稀見:出典を見ると松文館のアンソロジー「マニアック」1999年4月になっていますが、そうなると「萬福星」(ビブロス)でのカラーマンガ1998年のほうが早いですが?

アンソロジー「マニアック」(松文館)


デビュー作?「妹の恋人」


けろりん:あれ~~(゚_。)? この出典間違っているのかな?
え…、あ、あまりに昔の事なので忘れました(^ω^;)
もう「萬福星」デビューでいいですよ(笑)

「萬福星」(ビブロス)の仕事の方は、最初イラストの仕事かと思ったら、やっぱりマンガを描いてくださいって言われたんです。その時は「描けないんですけど…」って言ったんですけど「ほんと、なんでもいいので描いてください。4ページで絵本みたいになってもいいので」って言われて(^ω^;) こっちのお仕事はメールでオファーいただいたと思います。

で、結局毎回4ページで落ちを付けるというマンガを描いていて「あ、なんかもしかしたら行けるかもしれない!」って思いまして(^ω^;)

「萬福星 Vol.1 1998年」(ビブロス)


デビュー作?「Happy Together」


稀見:でも、皆さん凄いですよね。というのも、松文館さんにしろ、ビブロス(萬福星)にせよ、マンガ作品を読んだわけでも無なしに、とにかく先生にマンガを描かせようと思ったわけですからね。それだけ、けろりん先生のマンガは面白いってわかっていたんですね!
けろりん:いや~凄いですよね。面白いもなにもこれまでのマンガ作品がほとんど無いのに・・・っていう(^ω^;) イラストじゃダメなのかよ~(笑)って、当時はイラストレーターのほうが稼ぐ為には効率がいいと思っていましたから。
稀見:確かに1枚の単価はカラーイラストの方が、カラーマンガの1ページより高いですからね(^ω^;)
けろりん:でも、イラストでは無理だな~~~って、だんだん己をわかってきて、これはマンガを描けるようになった方がきっといいだろうとなり今に至るんです(^ω^;)
稀見:でも、そう思って出来ちゃうんですから、素晴らしいです。
それが「萬福星」で開花した感じですね!
けろりん:「萬福星」では連載というわけではなかったんですけど、毎回次もよろしくお願いいたします、という感じでやってました。
稀見:小さな自慢なんですが、「萬福星」で当時私もコラム書かせていただいていたんですよ。なので、一緒の号に先生と一緒に載れたのは嬉しい自慢です(^ω^;)
けろりん:いやいや(ノ́∀`*) ありがとうございます。あ、TAGRO先生も載ってたんですね~、希有馬さんとか・・・みなさん大先生になられて、凄いですね!
稀見:月野定規先生もほぼデビューから載ってますからね!
ほんとうに、今見たら凄い作家陣で、伝説の雑誌だったと思いますよ(^ω^;)
で、この頃は「萬福星」と「テックジャイアン」を平行してお仕事をされていた感じですか?
けろりん:そうですね、たまにアシスタントをしたりはしていましたけど。でも、「テックジャイアン」の原稿料で一ヶ月の生活なんとかなっちゃってたものですから・・・。
稀見:えええぇ! そんなに破格な原稿料だったんですか!
けろりん:いやいやそんな言うほどではないですが。(^ω^;)
まぁ、その当時は一番「美少女ゲーム」が元気のいい時期だったんですよ~。
稀見:(;゚∀゚)=3 なるほど、そういえばそういう時期ですね。90年末って本当に多くの美少女ゲーム情報誌があった記憶があります!
けろりん:「テックジャイアン」も、ものすごく売れていたんですよ。いや~本当に運よくいい時代に乗れた感じでしたね。なので、「テックジャイアン」の仕事だけでまぁまぁ暮らして行けたんです。
稀見:いや~そう言われて納得です。それはもう「テックジャイアン」さまさまですよね(^ω^;)
けろりん:2年前ぐらい(2011年)までお仕事いただいていたんです。本当に助かりました。でも、エンターブレインさんの仕事が切れてお仕事がない時期もあったりして。とたんに凄い貧乏になっちゃって、ご飯買えなくてもうガリガリでした(^ω^;)
稀見:(;>_<;)



■とにかく20Pで話を作れと言われて描いてみたら… あ、描けたかも!

稀見:「テックジャイアン」で描いたものをまとめたのが「キャットウォーク」になりますね…。
これは成人指定でしたっけ?

「キャットウォーク」(エンターブレイン)


初単行本「Body Language」(大都社)


けろりん:はい、成人指定です。モザイクめちゃ大きいですけどね(笑) ただ、エンターブレインさんは基本、コミックで18禁は出してはいけない感じ?だったんです。だから、この本は単行本ではなく「ムック」扱いなんです。
稀見:へぇ~これムックなんですか!
だから少し変わった装丁なんですね、サイズもそうですが…。
けろりん:エロゲーのムックとかは18禁でたくさん出していたので、そういう扱いだったら出せたんじゃないかと思いますね。
稀見:商業本としては、けろりん先生2冊目の本ということになりますね!
けろりん:8ページずつですけど1つの話で描いています。なんかアンケートは凄く良かったらしいんですよ。最初は6回ね!って言われていたんですが…。でもやっぱり、「テックジャイアン」はマンガの編集さんではないんで、写植の指定とかが変だったりするんですよ(^ω^;)
フキダシいっぱいに文字をでっかく入れちゃったり…。
だいぶ直してはもらったんですけどね。あ、あと一部ページが前後入れ替わっています(笑) まぁエロシーンなんでわかんないか・・・
稀見:先生が影響を受けたメディアなどがありましたら教えていただけますか?
けろりん:20代前半くらいまではめちゃめちゃ映画を観ていましたね。ジャンルは本当に多岐にわたっていてましたが、エロマンガを描くようになってからは「ラブコメ」ものを観ることが多かったです。
稀見:エロマンガを描くために、ラブコメを観る!?
けろりん:そうですよ~。映画好きな人って「ラブコメ」って言うと「へっ!」ってバカにするジャンルですけども(^ω^;) というか、実際されたことあるんですが(笑)でも、面白くてもそうでなくても私のエロマンガも恋愛ネタですし、それを見て話をエロネタに変換して描こう、みたいな事をしていまして。けっこうそういう作家さん多いと思うんですけど・・・。
あ、最近の洋画のドラマでは「アグリーベティ」が好きでした。いや~すっごい面白いんですよ(^ω^)
キャラクターのしゃべるテンポとかがすごい勉強になります。

「UGLY BETTY」(ABC放送)


稀見:作品を描くようになってからは映画から影響というよりは、自分の作品に活かしていこうという意味合いが強くなってきた感じですね。

小さい頃はどういうものに興味があったんですか?
けろりん:小さい頃は普通に広告紙の裏にお姫様を描いているような人でした。で、大人になったら、やっぱり絵を描く人になりたいとは思ってましたね。でも、マンガは全然描いていませんでした。お話しを作るというのが全然できなかったんですよ~。
ま~それは今でも怪しい感じなんですが(^ω^;)
稀見:いや~とても苦手だとは思えないぐらい、面白いですけどね~!
けろりん:何となく最後のページが決まれば話があるような感じになるんですよ(笑)
で、描いているうちに「あ、なんかマンガらしくなってきた~~ヽ(*°ω°)ノ」という感覚ですよ!
稀見:最初はマンガが全然描けなかった! と、おっしゃっていらっしゃいましたが、なんか行けそう? と思い始めたきっかけみたいなものってあるんですか?
けろりん:いや、ほんと突然描けたんですよ!
「キャットウォーク」まではフラフラの状態で頑張ってました。「こ、これでいいのかな??」って状態です。

でも、次の「ラブフール」はモノクロで描いたんですけど、とにかく20ページで話を作れと言われて描いてみたら「あ、描けたかも!ヽ(*°ω°)ノ」って(笑)

「ラブフール」(双葉社)

稀見:やれば出来るもんなんですね(笑)
長いマンガを描く時に気をつけていることとかはありますか?
けろりん:変わる事はありますが、だいたいオチから考えます。オチを考えてから前を作る感じですね。

ま~この頃はあまりわかってやっていなかったかもしれませんが。最近で心がけたいと思っているのは、状況をちゃんと説明する事、キャラクターの行動理由を明確にすること、できるだけ自分の納得できる結末にすること。とか・・・かな。

基本的に私、生真面目ちゃんなので・・・。
だからエロくなくなっていくのかもですね!(^ω^;)

■そりゃ~やっぱり道ばたに落ちていたエロ本ですよ!!

稀見:少し話題がそれましたが、影響を受けたメディアで、エロマンガ家さんにはやっぱりエロの部分も聞かないと…(笑)
けろりん:そりゃ~やっぱり道ばたに落ちていたエロ本ですよ!! 貧太先生!(*́▽`*)
稀見:エロ本落ちてた!!(*́∇`*)
けろりん:小学生の時とかに道ばたに落ちていたエロ本を見たり、ちょっと昔だったらコンビニで読めたじゃないですか~!
稀見:今は青いテープで開けなくなりましたが…。
けろりん:もうハァハァ読んでましたよ! (*́Д`)ハァハァで、お店の人に追い払われるヤバイJSでしたよ(*ノノ)

素晴らしいサインをいただきました!


最初は緊張気味だったけろりん先生。しかし、そこはエロトーク、どんどん盛り上がってきましたよ( ´ ▽ ` )ノ
けろりん先生のマンガの創作の秘密、そしてエロの秘密! この後の話は是非同人誌で!! 先生の制作原稿まで公開しちゃうぞ!!

■けろりん単行本!



■新刊情報!

エロマンガノゲンバ Vol.8
2013年8月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
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  • 西安
  • けろりん
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  • チンズリーナ
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※ 書店委託は、定価より若干高めになります。

今回のインタビューの完全版は、新刊「エロマンガノゲンバ Vol.8」に収録されています。ご興味のある方は、是非コミケ、もしくは委託書店へ!


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エロマンガノゲンバ Vol.7
2012年12月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
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  • たべ・こーじ
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  • 編集の現場
「COMIC ZIN」さん「とらのあな」さんで委託中です。
COMIC ZIN とらのあな
※ 書店委託は、定価より若干高めになります。

エロマンガノゲンバ Vol.6
2012年8月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
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  • DISTANCE
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  • エロマンガ女子会
「COMIC ZIN」さん「とらのあな」さんで委託中です。
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※ 書店委託は、定価より若干高めになります。

エロマンガノゲンバ Vol.5
2011年12月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
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  • 甘詰留太
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その他の現場!
  • トキワ荘プロジェクトに潜入!
  • 「エロチャリ」は如何にして制作されたのか?
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エロマンガノゲンバ Vol.4
2010年12月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
インタビュー特集!
  • 鬼ノ仁
  • Cuvie
  • 井ノ本リカ子
  • Benny's
  • 新堂エル
その他の現場!
  • LOファン座談会
  • ゴージャス師走ナイト
「COMIC ZIN」さん「とらのあな」さんで委託中です。
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エロマンガノゲンバ Vol.3
2010年8月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
インタビュー特集!
  • 師走の翁
  • にったじゅん
  • 岡田コウ
その他の現場!
  • エロ本ができるまで(赤月みゅうと)
  • 携帯エロマンガの現場
  • 納本の現場(国会図書館に同人誌を!)
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COMIC ZIN とらのあな
※ 在庫がない場合もあります。書店委託は、定価より若干高めになります。

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