2012年 エロマンガ雑誌 創刊・休刊の...
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サブスカ先生 インタビュー

2012
クジラックス先生 インタビュー
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2011年、あるロリマンガがネット界で話題をさらっていた。「ろりともだち」という、さえない2人の男が、幼女を犯しつつ車で全国行脚するという、アメリカンニューシネマ的ロードムービー・ロリマンガだ!
某思想家がツイッターで評論した前後から、ネット上で話題になり、その作品の訴えかけるテーマ性が多くの議論を呼び起こさ、ちょっとした社会現象にまで発展したのは記憶に新しい。
そんな読んだ人間の心を、時には暖かくさせ、時にはえぐる、そんな作品を次々と発表するクジラックス先生とはどんな人なのであろうか? 
そんなクジラックス先生が2012年11月に、初単行本「ろりとぼくらの。」を出されると聞いて、さっそくインタビューのオファーを行った!

ゲストプロフィール
クジラックス

茜新社「コミック RiN」2008年10月号にて「まなでし!」でデビュー。
作品「ろりともだち」がツイッターと、ある評論家を触媒にして炎上する勢いで話題になる。ラブラブ作品から、問題提起的なギリギリの作品を発表し「ロリ界」以外からも注目を集める、期待の新人作家。ただし、原稿締め切りより、オナニーの方を優先させてしまう、プロのオナニスト!


■これからのロリ界を未来を担っていく、クジラックス先生

稀見 :今日はクジラックス先生にわざわざ遠くからインタビューのために上京していただきました。え~と、宇都宮ですよね? 餃子の像が立っている!
クジラ:1回折れましたね(笑)

事故の瞬間! 宇都宮市民驚愕!


稀見 :確か、再開発のために像を移動させたんですよね? その移動の時に業者が過って倒しちゃんですよね(^_^;
クジラ:それが…リーマンショックで開発中止になっちゃったとか…(^_^;
稀見 :えええぇぇ!(;゚∀゚)=3 何のための餃子の像の移動だったのか!!
クジラ:LRT(ライトレール)という路面バスみたいのを走らそうと、場所を確保していたんですが、今は広い駐車場ができてますね(^_^; 
稀見 :うわ~~何という行政の無駄(笑)
クジラ:でもリーマンショックで宇都宮の家賃相場がグッと下がったらしく、個人的には大変ありがたかったです。穴場ですよ宇都宮
稀見 :ま~今日はそんなショックの絶えない宇都宮からクジラックス先生に来ていただきました。
先生はなんと言っても、今年、いや去年の「ろりともだち」で日本中にさまざまな問題を投げかけたというか、炎上させたというか、鬱にさせたというか(笑)いや、とにかくエロマンガ界で非常に話題になる作品を発表したことで一躍有名になられたと思います。
クジラ:いや~いろいろありましたね~(^_^;
稀見 :ただ、それ以前からもファンの中では非常に話題になる先生ではあったんですよね。
「エロマンガノゲンバvol.4」の「LOファン座談会」でも、先生の名前はもの凄く多く話題に上がったんですよね(^_^;

そして、今日はそういう先生の作品に注目している「ドバト先生」にゲストとしてお越しいただきました。
ドバト:今日はよろしくお願いいたします(*´∇`*)

ゲストプロフィール
ドバト

現在ヒット出版で活躍中の、新進気鋭の女流ロリ作家。ツイッターでは常に暴走中。
新刊『じゅうよん。』(ヒット出版)絶賛発売中!!

稀見 :ドバト先生は、私が今後クジラックス先生にインタビューするって知り合いに言ったときに、いの一番に私も参加したいです!!と手を上げてくれた作家さんなんですよ(笑)
クジラ:うわ~申し訳ありません!
先輩ですのに!
ドバト:いや~クジラックス先生は、これからのロリ界を未来を担っていく先生なので、是非お話を聞かなければと思いまして!
クジラ:責任を感じます(^_^;


■女子高生集団に盗撮疑惑かけられ事件がトラウマ

稀見 :クジラックス先生は、主にLOで作品を発表している作家さんとしては初めてになります。
という訳で、よろしくお願いいたします。まず最初はデビューのきっかけですね。

デビューと言っても先生の場合は、エロマンガでのデビュー前に、一般誌、「ヤングサンデー」(小学館)ですね。で、「烏賊川ホゑル」名で佳作に選ばれたという経緯があるので、まずはその辺からお話しいただけますか?(と、佳作作品を出す)

投稿佳作発表雑誌「ヤングサンデー」


「お守りはカッター。」が佳作に入選。PNは「烏賊川ホゑル」


クジラ:うわ~~ちゃんと、コピーされて持ってきてる!! 
えーと、僕はもともと大学時代、ぼんやりと一般の青年誌を目指していたんです。
でも大学の漫研やコミティアでの創作活動でも、投稿できるような長いマンガを描いたことがなくて、普通に就職しようとも思っていた、中途半端な感じでした。
で、一応就活もして、地方の印刷会社に一旦は就職が決まったんですが、でもやっぱりマンガに未練があって、辞退しちゃいました。

佳作作品の「お守りはカッター。」


稀見 :ええぇ! (;゚∀゚)=3 いや、それほどの意気込みがあった訳ですね!
クジラ:いや、「卒業単位ギリギリで留年しそうだったから」っていうのが真実かも知れません(^_^;

で、就職しない代わりにマンガの賞でも取って、多少は親を納得させたいと思っていて。そしたらホントギリギリ卒業間際に、ヤングサンデーの月例賞に投稿した作品が入選したんです。
稀見 :投稿作品としては、初めて投稿した作品だったんですか?
クジラ:そうです。
佳作だったので雑誌への掲載はなかったんですが、担当さんが付いて「今度ネームを持ってきて」みたいなやり取りを始めました。

で、アシスタントの仕事を紹介してもらいつつ、デビューを目指す感じで動き始めたんですが、勢い余って卒業後すぐに上京しちゃいました。栃木→埼玉ですけど。(埼玉だから上玉?)

でも、上京してまもなく「ヤングサンデー」が休刊になっちゃったんです(^_^;
稀見 :ヤングサンデーの休刊は私もよく覚えています! でも、そんな時期に先生がいろいろ巻き込まれていたとは(^_^;
クジラ:上京してとりあえずは自分のネームを描いていたんですが、そこで急に休刊の知らせを聞いたんです。でも、ネームに煮詰まっていたせいか、自分の中ではそんなにショックな事ではなかったですね。「青年誌は自由すぎて何を描けばいいのか…将来的な連載ネタも全然思い浮かばないし…」とか思っていたところだったので(^_^; 

で、アシスタントの話もその休刊の事態で延び延びになっちゃって、時間が空いたので、じゃー「エロマンガ」を描こうと!!
稀見 :いきなりエロを!!(;゚∀゚)=3
クジラ:もともとエロも挑戦したいな~という気持ちはあったので(^_^; 
で、エロマンガを描き始めたんです。最初はコミティアに出す予定で描いていたんですが、貯金が尽きかけていたので(爆)、雑誌の代原(誰かが落とした代わりの原稿)とかで使ってもらえないかなと思って、持ち込みをしようと決めました。

そこで「COMIC LO」を選んだんです。
稀見 :そこで、LO編集部を選んだ理由、もしくは茜新社さんを選んだ理由はなんだったんですか?
クジラ:そもそも何故「ロリ」なのかという話にもなりますが…いろいろな理由が重なっていたんだと思います。まず、僕は曲線を描くのが苦手なんです。
稀見 :曲線? 丸い感じの?
クジラ:はい、なので巨乳とかおしりがちゃんと描ける気がしなかったんです(^_^; 

極端に言えば「道満晴明先生」みたいな、カクカクしたラインが好きだったので、あんまり巨乳系のマンガのほうに惹かれなかったんだと思います。

あとは、上京してまもなくの「女子高生集団に盗撮疑惑かけられ事件」も大きい原因かも…(;一_一)
ドバト:ええぇぇ!(;゚∀゚)=3
稀見 :ぎ、疑惑ですよね、冤罪ですよね!!
クジラ:ショッピングモールのフードコート的なところに女子高生が5人ぐらい居たんです。
僕もちょうどその時にそこに居て、携帯いじりながら、たぶんその女子高生達をエロい目で眺めていたんだと思います(^_^; あ、女子高生だ~ってぐらいですが…。

でも、どうやら彼女たちは僕が盗撮しているって勘違いしたらしいんですよ!
稀見 :別に盗撮している訳ではなく、単にメールとかしていただけですよね? 視姦はしていたけど(笑)
クジラ:視姦はしていたかも…(^_^;

で、その時には何も言われなかったんですが、僕が席を離れたあと、後ろの方でごそごそ「話しかけなよ~~」「え~コワい~」とか言ってるんですよ(;゚∀゚)=3 

その時初めて、自分が疑われている事に気づいたんです。最終的に人のいない階段の踊り場みたいなところで声をかけられて、いや~ギャルですからね!!
稀見 :ちょっと田舎のヤンキー系女子高生?
クジラ:「写真撮ってませんでした??」ってにらまれて、僕もテンパッちゃって、動揺しながらも携帯を見せて勘違いだという事を説明したんです、手を震えさせながら…((((゚Д゚))))

そしたら悔しそうに「(-。-;) ちぇ! キモ!!」「キモ!!!」と一人一人捨て台詞を吐きながら去って行きました…。
稀見 :し、舌打ち!! 冤罪については、向こうは何も謝らずに?
クジラ:はい(^_^; あまりのショックに10kgぐらい痩せました。
ドバト:か、かわいそう!!
稀見 :ああ~それはトラウマになります! それに、これを読んでいる男性読者の方の中にも、女性の集団ヒソヒソに怖い思いをした人は多いんじゃないでしょうか? 
たとえ自分の事でなくても、あれは精神的に追い詰められますからね(^_^;
クジラ:その時に、「僕ってキモいんだ」って理解したというか、そう見られているんだと悟ったんですが、そのせいでその後しばらく女子高生の制服を見るだけで、恐怖で動悸が激しくなりました。同じ市内にあの女子高生も居ると思うと、見るたびにあの子じゃないかと…。

そういう事もあって、極端に言えば女子高生嫌いになったんです。あ、今は大丈夫ですけど(^_^;
稀見 :ようするに、まず女子高生がダメ、そして巨乳などの女性らしいラインのキャラもダメ、という事で大人の女性もダメ、となって残るは「ロリ」と!
クジラ:そ、そうですね。制服というくくりで言えば当事は女子中学生も怖くなりましたね…。

「LO」を選んだ理由は、単に知っていたからといいますか、当時の僕はLOと快楽天ぐらいしか知らないぐらいの素人だったので…(^_^; 大学時代友達が買っていたのを読んでいたので「ロリといえばLO」だと思っていました。

更に重要なんですが、以前のLOの「持ち込み募集ページ」って、なんか凄く「原稿が足りなそう」な募集の書き方をしていたんですよね。

原稿が足りなそうな原稿募集の告知?


稀見 :(笑) LOならありそう!!
クジラ:「いつまでも、薄いままでいいんですか!」みたいな苦情が来ている感じで(^_^;
で、毎月厚さが変わる雑誌だったので、「知名度高いのにイス取りゲームのない雑誌なんだ!」と思って、つまり一定のレベルに達していれば載せてもらえるかもって思ったんです。
稀見 :なるほど、毎月何名という枠が決まっている訳ではなさそうなので、そういう競争に勝たなくてもいいと考えた訳ですね。
クジラ:あ、あとは持ち込みに行こうと思ってLOを買ったときの号に、雨がっぱ少女群先生の「夕蝉のささやき」が載っていて、そのマンガが、エロシーンをしっかり確保しながらも、内容が凄くエロマンガっぽくない強烈なマンガだったんです(^_^;

「夕蝉のささやき」(著:雨がっぱ少女群)


で、僕の持ち込み作自体は普通のロリマンガだったんですが、「僕もこの先エロマンガらしからぬマンガを描くかもしれない…」という予感が自分の中にあったので、「この雑誌なら受け入れてくれるはずだ!」って思ったんです。
稀見 :そういう複合的な理由があって、エロマンガを持ち込みするなら茜新社のLOと! 
で、持ち込んだ作品(まなでし!)が、エロデビュー作のこれになる訳ですね

デビュー作が載った「COMIC RiN」2008年10月号


エロマンガデビュー作「まなでし」


クジラ:はい。持ち込みに行った結果、「悪くはないので、これからもうちょっと頑張ってLOに載るものを描きましょう!」ということになったんですが、隣の編集部の「コミックRiN」の編集さんにも見せたようで、ありがたいことにRiNの方で代原として載せていただけたんです!

全ページ、トーンがモアレるという失態を犯しましたが(^_^; 単行本では直しました。
稀見 :ま~初持ち込みですから、そのぐらいのミスはしょうがないでしょう~(^_^;
でも、初エロ持ち込みで、即掲載という結果は素晴らしいというか、既にそれだけの水準に達していたという訳ですよね。で、何とか金欠状態も回避できたと?
クジラ:なんとか(笑) それと、その持ち込みと同時期に、休刊したヤングサンデーの担当さん(※スピリッツに移動した)から連絡があって、アシスタント先を紹介するよ~という事になったんです。

LOでやっていくことになったものの、まだペンタッチや背景など絵に自信がなかったので、これも勉強のうちと思って、アシをしながらLOのマンガを描いていくことにしました。
稀見 :とりあえず、目先の生活の目途は立った感じですね(^_^;


■僕のオナニーカレンダー

稀見 :クジラックス先生の中では、最初エロマンガ自体を描く事に抵抗はなかったんですか?
クジラ:これは僕の中では重要な事なんですけど、そもそもに、僕、お、オナニーをむちゃくちゃする人間なんですよ…。
ドバト:(@_@)キラー
クジラ:これは、僕の中でアイデンティティーなんですけど…。
稀見 :是非、ゴージャス先生と競ってほしい感じですね!
クジラ:あ、ゴージャス先生は、原稿中はオナニー我慢するって、おっしゃってましたけど、僕はもう絶対無理です!(^_^;

あ~あと、後付け気味な持ち込み理由ではあるですが、LOだったら、原稿〆切よりオナニーを優先しても許してくれそうだな~という考えがありました(^_^; 
予告ページとかで「オナニーの大切さ」を説いてるので(笑)

「オナニーしないと死ぬぞ!!」


稀見 :(笑) そ、そうなんですか~??
クジラ:これ、僕の中ではかなり重要で、当たっていたんです!! 
編集長は僕の「オナニーばっかりして原稿がまるで進んでない」という話を(苦)笑って聞いてくれたんです!
感涙です!
稀見 :何!!(;゚∀゚)=3 オナニー原稿落とし!
クジラ:ちょっと、これ持ってきたんですが、見せ甲斐があるんでしょうかね?? これは、僕のオナニーカレンダーです!

驚愕のオナニーカレンダー! 公開していいのか!


ドバト:す、素晴らしい!!(@_@)

稀見 :こ、これは、今までに無かった資料です!(;゚∀゚)=3
ドバト:(じっと見て) これ! 酷い!!!
一同 :(爆笑)
クジラ:斜線は1日が終わって、終了した日ですね。
稀見 :うわ~~大量虐殺だ!!
ドバト:136って月に136回って事ですか?
クジラ:そうですね。
ドバト:わ、若い!!!(||゚Д゚)ヒィィィ!
稀見 :何基準? でも、中2病の時に1日MAX何回できるか!? みたいな話は聞きますが、まさかこの年で…(笑)
クジラ:1日8回とか平気でありますね。でも、その分(回数が多い分)仕事してないんですよ(^_^;
稀見 :平均1日4回ぐらいですね。
ドバト:クジラックス先生のために、ルナルナとかは専用器具を作るべきですね(笑)
クジラ:実はバイオリズム的なものが発見されたり(笑)
ドバト:これ、読者プレゼントにできますよ、絶対!
回数の多い日は、何がどう盛り上がってるんですか?
クジラ:いや、完全にずっと布団の中に居ます。その結果です。「起床→オナニー→2度寝→起床→オナニー→3度寝→起床→オナニー→4度寝…」って感じで、ゴミみたいな1日を過ごしてます。
ドバト:1回の時間はどのくらいなんですか?
クジラ:あ、僕は速いです、10分以内ぐらい…回数が多いのは1回の疲れが少ないからでしょうね(^_^;
稀見 :何か、違うインタビューになってきた(笑)
でも確かに女性からすれば神秘の世界だし、ドバト先生の場合、作品にも活かされますからね(笑)
クジラ:でも、僕は一般男性の平均からかなり外れていると思うので、参考になるか(^_^;

あ、すいませんかなり脱線しちゃいましたが、つまり、かなりオナニーをする人間だったんですけど、そのくせ描くマンガは社会問題や心の葛藤を扱ったエロとはほど遠いモノで、そのギャップに自分が耐えられなかったんです(^_^; 

こんなにオナニーしてるんだから、エロマンガ描かないとって!!
ドバト:本来の姿に気づいたんですね!
稀見 :ま~自分がこんなにエロ妄想しているんだから、エロマンガを描く事自体には抵抗はなかった、むしろ描けよという感じですね(^_^;
クジラ:それに、初めてちゃんとした体裁のエロマンガを、色んな作家さんの作品を参考にしながら描いてみて、その大変さに感動したんです。
全然手を抜けないし、一般マンガとはまた違う脳を使いますから、「あ~エロマンガ家は凄いんだな~」って思いましたね。
ドバト:自分の絵で抜いたりするんですか?
クジラ:制作中はしてしまいますねー。雑誌に載ると恥ずかしくて直視できないんですが。エロシーンは1P1P自分でオナニーしてエロいかどうか確認したりしてます…(^_^;
稀見 :(;゚∀゚)=3 なにぃぃ!!
ドバト:(;゚∀゚)=3 なにぃぃ!!
稀見 :20Pあったら20回抜かなきゃ行けないじゃないですか!!
クジラ:ま~そんな感じですが、1日で20ページ完成する訳じゃないので(^_^;
それに「この絵抜けないけどまぁいいか」ってときも結構ありますしね。 
ドバト:かっこよすぎる!!
クジラ:いや~単にオナニーに突入する興奮の沸点が低いだけかも(^_^; 

でも、やっている人絶対いないですよね~。結構ショックだったんですよ。エロマンガ家って、もっと「オナニーしすぎて原稿が進まない」って悩みを抱えている人が多いと思ったんですよ~。でも「あれ?僕だけ?」みたいな(^_^; みんな我慢できるんだ~って。
稀見 :エロマンガ家の場合、我慢する事がいい作品を作る一つの手法だからじゃないですか?
クジラ:あ~そうですね、確かにオナニーするとやる気なくなりますからね~、もう仕事終了ですよね。
ドバト:はーい(^_^)/ 先生に質問です、先生の作品の中で一番抜いた作品は何ですか?
クジラ:うーん…「ろりともだち」ですかねぇ。 あれって、後半1キャラ2ページとか1コマじゃないですか? だから、「1コマで抜ける絵を!」と脅迫観念気味に描いてました。
ドバト:ああ~なるほど!!
クジラ:描いている時に、自分はやっぱ陵辱の方が向いているかも…(^_^; とは思いましたね。


■僕の場合は男きっかけじゃないとマンガが描けないんです

稀見 :ストーリーにこだわるクジラックス先生が影響を受けた作品というものにとても興味があります。先生が影響を受けたマンガ作品などがあれば是非教えていただけますか?
クジラ:少年マンガも好きでしたが、最初に青年マンガに興味を持ったきっかけの作品は、高校の時に読んだ「寄生獣」(著:岩明均)ですね。
稀見 :あああぁ~。
ドバト:あああぁ~。

「寄生獣」(著:岩明均)


クジラ:普通に戦いのシーンとかも面白いのに、それでいてテーマ性が強くて、哲学的な部分に衝撃を受けましたね。

「面白くて考えさせる」という、両方がしっかりしているという…。僕のアマチュア時代に描いた非エロマンガでもLOでのエロマンガでも、テーマやメッセージ性を孕んでるものが多いのは、ものすごく遠いですが「寄生獣」の影響だとは思います(^_^;

あと、「ダメ人間マンガ」とでも言うんでしょうか。
まず、浅野いにお先生の「素晴らしい世界」ですかね、初期の短編集なんですが…。若者のモラトリアム感というか、なよなよしてぼんやり悩んでいるけど、最後にはちょっぴり希望が持てるみたいな。
僕が、悩んでる主人公のモノローグをよく描くのは、浅野いにお先生の影響だと思いますね。
ヤングサンデーに投稿したのも、浅野いにお先生が載ってたからです。

僕は割と主人公に自分を重ねるタイプなんです。エロマンガって、基本切り離すというか、男性に関しては無個性な部分が大きいじゃないですか?

「素晴らしい世界」(著:浅野いにお)


稀見 :あまり深く掘り下げる事はしないですね。エロゲーだと顔もでませんし(笑)
クジラ:ただ、そこは僕の場合は男きっかけじゃないとマンガが描けないんです。
稀見 :ああ~それは凄く納得です。先生の作品は、陵辱系もラブラブ系もありますが、根底にある特徴としたら、男の描き方なんですよね。「らぶいずぶらいんど」でも、男の感情が凄くキーになっている作品ですからね。
クジラ:そうですね、自分でも作風にブレがあるな~と思っていたんですけど、単行本をまとめるに当たって読み返していたら、”男の悩み”から話を立ち上げることが多いなーと思いました。他にも、花沢健吾先生の「ボーイズ・オン・ザ・ラン」とかも、ダメな男が頑張る話ですよね。
あと、「僕の小規模な失敗」(著:福満しげゆき)も好きでした。

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」(著:花沢健吾)


「僕の小規模な失敗」(著:福満しげゆき)


稀見 :ダメ男エッセイ風マンガですね。
クジラ:ヴィレッジヴァンガードに置いてそうな(笑)
今読み返すと、「青い!」って思ったりするものもありますけど、そういうマンガに大学の時にめっちゃハマっていたんです(^_^;
稀見 :ああ~わかります、大学の時に一番こういうマンガにハマリ易いんですよ(^_^; ダメな自分を肯定したいんです(笑)
クジラ:あ、僕、LOの「作家悩んでそう作品」が大好きなんですよ(*´∇`*) ○○先生とか…(笑)
ドバト:(笑)
クジラ:あと、人間の心の闇を描いてる感じの…「闇金ウシジマくん」(著:真鍋昌平)とか、古谷実先生の「ヒミズ」とか「シガテラ」とかですね、「ろりともだち」で多少影響を受けているとは思います。
稀見 :SFとかファンタジーとかよりも、フィクションに近い、リアリティーがある作品のほうが景況を受けやすい?
クジラ:そうですね、気分が乗りますね。あんまり現実を切り離しては考えられないというか…。

男主人公に自分を重ねて描くクセも関係してますが、例えば近親相姦とか、今自分にリアルな小学生の妹、娘とかが居る訳じゃないので、そういうネタは浮かびにくいですね(^_^;
稀見 :改めて最初の目標であった、青年誌での活動というのは考えてはいないのですか?
クジラ:今はないですねぇ~。LOでとりあえず3作ぐらいは描いてみて向いてなかったら、また一般青年誌を目指そうとは思っていましたけど、その3作を描くのに何年かかっているかという話で(笑)
せっかく始めたんだから、単行本出るまでは頑張ろうとは思っていました、当時は。

今となっては大分エロマンガ脳になってしまいましたし、単純に〆切守れないのが怖いので、他所で仕事したくないです…(^_^;


■よし、チンコを掃除機に吸わせてみよう!と思って…

稀見 :今日は要所要所にオナニー話が多く出るインタビューになっていますが、ズバリ先生の初オナニーはいつで、オカズは何だったんでしょうか?
クジラ:忘れもしない、小学校を卒業し中学に入る前の春休みですね。その前にもエロいものを見て勃ってはいたんですが、シコって射精するという過程は知らなかったんです。ただ、触ると気持ちいい、というのは何となく解っていて、ま~結構触り癖があったんで(^_^;

で、春休みだったんですが、「よし、チンコを掃除機に吸わせてみよう!」って思って…。

よいエロい子は絶対真似しないで下さい!


稀見 :えええぇ!!(;゚∀゚)=3 いきなりハイレベルすぎる!!
ドバト:(大爆笑)
クジラ:きっと気持ちいいかも~って思ったんだと(^_^; 

で、掃除機に吸わせる前に勃たせないとと思って、いじくっていたら、おしっこが出そうってなって、トイレに行って出したら白くて…(;゚∀゚)=3 「うわぁぁ!なんだこれ!」と!
稀見 :精通はもうしていたという事ですね!
クジラ:最初はわからなかったんですが、病気かとも思いましたが、ちょっと時間をおいてから理解した感じですね。「あ、これが精液か!(;゚∀゚)=3」みたいな…。

それ以降は、とにかくオカズが少なかったので、同じネタで何度も抜いたり、同級生の女子の妄想で抜いてました。

そのせいかもしれませんが、僕は今でも3回に1回ぐらいは妄想のみで抜いている気がします。
なので、大学の時に「オカズが無いとオナニーできない人」が結構いると知り驚きましたね。
稀見 :なるほど~、それは興味深い話です。確かに、今の若い人って「オカズ飢餓」ってあまりないのかって思う時がありますね。主にネットですが、なんなくモロエロ画像を手に入れる事ができますからね。
クジラ:飢餓状態だったからこそ、妄想力が上がったのかもしれませんね。
とにかく、そこにエロを見いだすというか…。

今でこそ描いてる身なのでロリ趣味が高まってますが、昔はお母さんとかもオナペットにしてましたし「草に精液がかかるのがエロい」と気づき、裏山で草木をオカズにオナニーしてました(^_^;
稀見 :草木をオカズ…(;゚∀゚)=3 

でも、最近の(エロの)オカズの食わず嫌い現象が顕著なのって、やっぱり(エロ)の飽食の影響なのかもしれませんね。飢餓を経験していれば、もっとオカズを大事にすると(笑)
   

■自分が犯罪者になってしまう想像をしてしまうんです

稀見 :「ろりともだち」、この作品について少し詳しくお聞かせください。
そういえば、調べたんですが「ろりともだち」が載った号のLOって、中古でプレミアとか付いてるんですよ。

プレミア付き?「ろえいともだち」の載ったLO


クジラ: そうらしいですねぇ。あ、ちなみに世間的には東浩紀さんがツイッターで言及したことにより話題が爆発しましたが、その前にもう完売寸前だったそうです(^_^;
ドバト:あれは先生の作品のおかげですよ!
稀見 :LOは基本それなりに完売になるんですが、中古で出回る号にプレミアが付くというのはほとんどないので、クジラックス先生のおかげじゃないでしょうかね?
クジラ:ツイッターが流行っていたのも大きかったんじゃとは思いますね。
稀見 :さらにその時期に、単行本とか出せたら話題になっていたでしょうね~。
クジラ:1年ぐらい早かったらよかったですね(^_^;
個人的には「よし!こんなに話題になったし、1年はサボれる!」という気持ちでしたが(笑) なんか、結構休んじゃうんですよ、作品を描き上げたら燃え尽きちゃう感じで…。
稀見 :でも、読むほうもそれは感じていますね。あのレベルの作品を毎月読むのも疲れるというか(笑)
クジラ:自分には連載は無理そうだな~という予感があって、そういう部分でも青年誌じゃなくて、エロの方に来た理由としては大きいですね。毎月描かなくてもいいですからね(^_^; 
稀見 :「ろりともだち」ができるまでの経緯を教えていただけますか?
クジラ:僕、根っからのロリコンってわけではなくて、どちらかというと、ロリマンガを描き始めてから、現実の小学生をエロい目で見てみよう、って思い始めたタイプで。ただ一旦そういう目でエロい妄想ばかりしていると、どんどん悪化するというか…「そういう気持ちを誰かと共有したいな~」って感情がきっかけですね。

「ろりともだち」の赤井くんの設定は、結構僕自身をベースにしてる部分が多いです。徐々に心が悪化してく感じとか、大学で最初真面目だったのに後半サボりまくりとか、田舎から車通学とか、奨学金とか…。

山崎くんにも、実は僕の大学時代の友達がモデルだったりします。山崎くんを20倍ぐらい薄めた感じの(^_^; 本当に「レイプして~~」とか言ってたんですよね。

「ろりともだち」はこのシーンから何かが繋がる…


稀見 :それで20倍ですか(^_^;
クジラ: 実際にダメ人間で留年とかしてて。
僕の一番深い友達でありながら、僕は内心見下していたような…。

でも結局僕も単位ギリギリで卒業し就職もせず腑抜けた生活を送っていたわけで…。
それこそJK盗撮疑惑の話をしたときとかメールしたら、笑ってくれて、ああ僕はこの人は神様だと思いました。なので、この話自体は結構昔からぼんやりと下地があったんです。
稀見 :構想自体は長かった訳ですね!
クジラ:最初は全国ツアーほど大規模にするつもりはなかったんですが、徐々に膨らみました(^_^; 
でもこの話結構「男同志」の描写が多いので、エロくないと怒られる部分ってあるじゃないですか…。ストーリーだけ力はいっていると、「一般誌気取り」「サブカル気取り」とか言われるので、自分のエロ画力をちゃんと上げてから描こうとは思ってましたね。

ただ「がんばれ便所飯くん」とか「らぶいずぶらいんど」みたいな、ハートフル和姦でも評判は結構良かったので、あんまり陵辱系のマンガは描かない方がいいのかな~とは思ってましたが、「学祭ぬけて」あたりの病んでいたときに、今度こそ描いてやる~~という気持ちにはなってましたね(^_^;
稀見 :表現できる画力、マンガ力が付くまでは手を出せない難しいテーマだとは解っていたんですね。
「学祭ぬけて」の時に病んでいたというのは、どういう理由だったんですか?
クジラ:「ろりともだち」の一つ前の「学祭ぬけて」が僕の中で一番行き詰まった作品なんです。

ノリとしては軽いエロマンガなんですけど。これを描いているときに、アシスタントのストレスがピークだったんです。職場のベランダから飛び降りる妄想をよくしていて…。
もう、とてもじゃないけど自分の作品を描く気が起こらないという感じ、このまま捨ててもらおうと、3ヶ月ぐらいLO編集長(担当)の電話を無視するぐらいに(^_^;
稀見 :LO作家さんは、たまにそういう話が話題になりますよね(^_^;
クジラ:う~それと、これはインタビューで言っていいものか…でも僕にとって重要な性癖なので…。



お〜〜〜っと!これ以上は、クジラックス先生の「これ以上は載せないでください!」という切なる願いを受け入れ、ブログ公開は断念しました。それほどきわどい内容となっています(^_^;

でも、オナニーカレンダーもそうですが、逆にここまで載せちゃっていいんですかというレベルまで載せている事も確かなので、インタビューにおけるクジラックス先生の「攻めの姿勢」は素晴らしいです!

そんな、ぶっちゃけ話し完全版は、「エロマンガノゲンバ vol.7」本誌で!( ^_^)/

インタビュー後も、他の作家さんと合流してさらに濃い話をw
本当にお疲れ様でした〜〜

インタビューの時に見せていただいた下書き


■新刊情報!

エロマンガノゲンバ Vol.7
2012年12月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
インタビュー特集!
  • たべ・こーじ
  • クジラックス
  • サブスカ
その他の現場!
  • 編集の現場
「COMIC ZIN」さん「とらのあな」さんで委託中です。
COMIC ZIN とらのあな
※ 書店委託は、定価より若干高めになります。

今回のインタビューの完全版は、新刊「エロマンガノゲンバ Vol.7」に収録されています。ご興味のある方は、是非コミケ、もしくは委託書店へ!


■既刊情報!

エロマンガノゲンバ Vol.6
2012年8月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
インタビュー特集!
  • DISTANCE
  • エレクトさわる
  • たけのこ星人
  • 服部ミツカ
その他の現場!
  • エロマンガ女子会
「COMIC ZIN」さん「とらのあな」さんで委託中です。
COMIC ZIN とらのあな
※ 書店委託は、定価より若干高めになります。

エロマンガノゲンバ Vol.5
2011年12月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
インタビュー特集!
  • 甘詰留太
  • 命わずか
  • ぢたま某
その他の現場!
  • トキワ荘プロジェクトに潜入!
  • 「エロチャリ」は如何にして制作されたのか?
「COMIC ZIN」さん「とらのあな」さんで委託中です。
COMIC ZIN とらのあな
※ 在庫がない場合もあります。書店委託は、定価より若干高めになります。

エロマンガノゲンバ Vol.4
2010年12月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
インタビュー特集!
  • 鬼ノ仁
  • Cuvie
  • 井ノ本リカ子
  • Benny's
  • 新堂エル
その他の現場!
  • LOファン座談会
  • ゴージャス師走ナイト
「COMIC ZIN」さん「とらのあな」さんで委託中です。
COMIC ZIN とらのあな

エロマンガノゲンバ Vol.3
2010年8月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
インタビュー特集!
  • 師走の翁
  • にったじゅん
  • 岡田コウ
その他の現場!
  • エロ本ができるまで(赤月みゅうと)
  • 携帯エロマンガの現場
  • 納本の現場(国会図書館に同人誌を!)
「COMIC ZIN」さん「とらのあな」さんで委託販売中です。
COMIC ZIN とらのあな
※ 在庫がない場合もあります。書店委託は、定価より若干高めになります。

エロマンガノゲンバ Vol.2
2009年12月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
インタビュー特集!
  • 月野定規
  • 紺野あずれ
  • 柚木N’
その他の現場!
  • 図書館の現場(国会図書館、米沢嘉博記念図書館)
  • イベントの現場(三峯徹、貧困問題)
  • 座談会(米倉けんご大好き女子座談会)
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【インタビュー関連リンク】
 
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2012年 エロマンガ雑誌 創刊・休刊の...
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