紺野あずれ先生 インタビュー
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(仮)は仮性包茎の仮ではありません!

2009
柚木N’先生 インタビュー
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同人誌「エロマンガノゲンバ」を最初に作ったときは、こんな同人誌に需要があるのか? と、本気で心配しながらのスタートでした。しかし、実際に販売したところ、予想をはるかに超える人数の方に読んでいただき、本当に嬉しかったのです。そして何より一番嬉しかったのが、「この本楽しみにしてたんです!!」と言って、プロの作家さんが直接買いに来てくれた事でした。しかも、その作家さんが是非お話を聞きたいな~と思っていた方という…。もう、喜びを通り越して「興奮」です!! ヽ(*°ω°)ノ

そして、その作家さんこそが「柚木N’」先生だったのです。

ただ、コミケの時はあまりにもテンパッていたため、もう何一つお願いできなかったんですが、その後のマンガ家さんの集まるパーティーでもう一度会うことができ、あらためてオファーさせていただいたところ、快くインタビューを承諾していただきました。(^_^;

快晴のインタビュー地!


インタビューは、先生の仕事場の地元。駅前のカラオケBOXにて行いました。

ゲストプロフィール
柚木N’(ゆずき えぬ だっしゅ)

「メガストア大賞」で奨励賞を受賞し、「月刊メガストア」(2004年3月号)にて「ストレンジ・デート」で、デビューする。お姉様ものを得意とするが、新しいジャンルのエロにも可能性を求め挑戦し続ける、今一番元気のある女流作家。
お笑いと、戦隊ものが大好き。性格は「S」体質。


■柑橘類に囲まれて生活していた

稀見:今日は女流作家の柚木N’先生へのインタビューという事で、とても緊張しています(^_^;
よろしくお願いいたします。<(_ _)>
柚木:こちらこそ、よろしくお願いいたします。
稀見:では、もう定番になってしまいましたが、単行本のどこにも書いていなかったみたいなので…。 ペンネームの由来を教えていただけますか? ユズキ・エヌ・ダッシュでいいんですよね(^_^;
柚木:ああ~すごく読み方がわからないって言われるんですよ~(^_^;
稀見:ダッシュの位置が微妙に勘違いしやすくて、ネットとかでは「ゆずきんダッシュ先生」とか書いている人もいましたね(^_^;
柚木:実は本名(名字)が凄く画数の多い字で、コミケの申し込みの時なんて、もう死にそうになって書いてましたよ(笑)なので、書くのが楽な名前にしたかったんです。で、エロマンガを描く前に同人誌でギャグマンガとかを描いていたんですが、その時に使っていたペンネームが、柚木菜種だったんですよ~。
稀見:菜種油のナタネですね!
柚木:で、エロマンガを描くようになって、新しくペンネームを作ろうと思ったんです。でも、いままで使ってきたペンネームを丸ごと変えるのもちょっと違和感があるなと思ったので、柚木はそのままで、「菜種」が省略されているという意味で、頭文字のN‘というふうにつけたんです。

昔、キングオブファイターズというゲームに、草薙京のクローンという設定で、K’(ケイダッシュ)というキャラがいたんですよ。ダッシュというアイディアは、ここから取ったというのもありますね。

草薙京(こちらはダッシュ無しですが)


稀見:ダッシュは省略のダッシュだったんですか!いや~ダッシュがついていると言うことは、ダッシュ無しの「オリジナル」がいるのか?とかちょっと思ってたんですよ。何となくダッシュが付くと、コピーロボットのような感覚があって(^_^;
柚木:あとは、自分が人の名前を覚えるのが苦手なので、なるべく一発で覚えてもらえるような名前にしようかと(笑)
あと、性別がわかりにくい名前という意味もありますね。菜種だと、ちょっとかわいい名前で恥ずかしかったですね(笑)
稀見:でも見た瞬間は「ん?何だ?」って思いますし、確かにインパクトはありますね。
ダッシュの方はわかったんですが、「柚木」の方の由来なんかはあるんですか?
柚木:「柚木」という名前を付けたのが、実は小学生くらいだったんですよ。その頃から、ゲーム雑誌のはがき職人(主にイラスト)をやっていたので、その時に付けたんです。もちろん本名が画数が多いので簡単なのがいいのと、あと柑橘類が好きなんですよ(^_^;
稀見:ああ~確か愛媛 出身ですよね?
柚木:そうなんです。だからみかんとか柑橘類に囲まれて生活していたので、もう自宅に常にポンジュースとゆずポンが置いてあるような…(笑)
稀見:それは羨ましいですね。私も柑橘類好きなんですが、愛媛の人だと「蛇口ひねるとポンジュースが出てくるんだろう?」って言われません?(^_^;
柚木:都市伝説だったんですが、最近本当にできたんですよね~。確か空港あたりに、蛇口をひねるとジュースが出てくると言う(笑)
そういえば、小学校の時は学校でポンジュースが配られてましたね~。
稀見:なるほど、柑橘系とインパクトのある名前という事で、最終的に「柚木N'」となった訳ですね!
柚木:でも、シンプルな名前のつもりで付けたはずが、読み方が分かりにくいといつも言われて、ちょっとショックでした(笑)でも、よく考えたら確かに読みにくいんですよね。皆がK'を知っているというわけでもなく…。
稀見:名前を縦に書かれると、ちょっとダッシュの位置が曖昧になって、間違えやすいかもしれませんね(^_^;
柚木:でも、今思い出してみると、確かにペンネームの由来はどこにも書いてませんでしたね~。聞かれたら答えていたんですが、長い間ずーっと使っていると、変わった名前だとか気にならなくなるもんですね(^_^;


■河原に落ちてたエロマンガに衝撃を受けた!プロのエロはすごい!

稀見:まずは柚木先生の沿革というか、ブログに載せてあった経歴などを参考に、生い立ちなどを掘り下げていければと…(^_^;
柚木:まずは幼稚園の頃ですね。物心ついた頃からお絵かきが好きで、女の子の絵とか凄く描いていたんですけど、この頃から女の子の裸の絵とか、お風呂に入っている絵とかを描いてましたね(^_^;
たぶん一番影響が大きかったのが、両親が高橋留美子作品が好きだったことじゃないかと…。
稀見:ああ~やっぱり、また高橋留美子ですか…(^_^;
もう、今までのインタビューで毎回でる鉄板作家さんですよ!
柚木:家に「うる星やつら」とか「めぞん一刻」とかがズラーっと並んでるんですよ。小さい頃それを読んでいて、一番衝撃だったのが「うる星やつら」の美少女コンテストの回です。女の子達が水着着て、闘ったりレースしたりするという。あの回がなんか凄い興奮したんですよ!

サクラ先生が好きだったんですけど、サクラ先生が大蛇に巻き付かれてるシーンとかきましたね(^_^; あと、最終回ではむちゃくちゃ泣きました~。

「うる星やつら」(著:高橋留美子)


さくら先生が大蛇に巻き付かれるシーン! このシーンにエロさを感じた!



なので「うる星やつら」を読んだ頃に好きだったキャラの属性は、今でも影響を受けてますね。サクラ先生みたいなお姉さん系や、弁天みたいなちょっとヤンキーぽい女の子とかですね~。
稀見:ああ~凄くよくわかります。柚木キャラの原点は「うる星やつら」のサクラ先生って言われると、凄く納得です。それにしても、本当に高橋留美子先生は、常に出てきますね~。そう考えると、もし高橋留美子がいなかったら、今のエロマンガ家の人口は半分以下になっていたかもしれませんね(^_^;
でも、確かに幼稚園頃の年に「うる星やつら」は刺激的なマンガですよね。
柚木:あと、小学生の時に近所に住んでいた1つ年上の子とよく一緒に遊んでいたんですけど、その子のお兄ちゃんが持っていた、少年誌だけどちょっとエロい感じのマンガとか読んだり、あとその辺の河原にエロマンガが落ちてたんですよ!
稀見:柚木さんの世代でもまだ落ちてましたか!!ヽ(*°ω°)ノ
柚木:落ちてました落ちてました。田舎だからかもしれないんですが。あと、たまに自転車のカゴに勝手に入れられてるというのもありましたね(笑)
そういうのを見て、もちろんそれまでも自分がエロいと思うものは描いてはいたんですが、実際そういうプロが描いたエロいマンガというものを見て、凄い衝撃を受けたんです。大人になったら、こういうすごい物が描けるようになりたいって、思ったんです。
稀見:その時点で、もうそこまで思っちゃいますか!(^_^; それは凄いですね!
柚木:その後は、これは子供が見てはいけない物だとなんとなくわかってきたので描かなくなったんですが、ま、刷り込みですね?
稀見:でもその頃って、いやらしいものに対して興味もありますが、逆に嫌悪する場合もあるじゃないですか?
そこで、エロのすばらしさに気づくというのは凄いと思いますよ。ちなみに、具体的にどういう作品だったというのは覚えていますか?
柚木:それが、絵だけ見てたので、なんとなく内容は覚えているんですが、どのマンガか?というのはわからないですね。もし覚えていれば、読み返して懐かしがりたかったんですが(^_^;

なので、その時は子供が見ちゃいけない物だって事はわからないまま、これ何か凄い!って感じで読んでいて、コマを割ったりはしてませんでしたが、自分でエロマンガっぽいストーリーつきの絵を描いてましたね。後から、だんだん見ちゃいけない物だとわかってくるのですが…。
稀見:ある意味、見ちゃいけないという意識がないときにダイレクトに見たので、衝撃も大きかったんでしょうね。順番逆ですもんね(^_^;


■小学6年で即売会デビュー!しかもオフセット同人誌!

柚木:小学校低学年でマンガとかアニメとか観なくなって、その後はずっとゲームばっかりやってたんですよ。小学校3年、4年ぐらいにもう完全にゲームに染まって…。
稀見:その頃はスーパーファミコンですかね?
柚木:そうですね。で、一番衝撃的だったのが、「ストリートファイターII' TURBO」の西村キヌさんでしたね。オフィシャルイラストでキャラクターごとにセル画っぽいイラストがあったんです。チュン・リーとかも凄くかわいかったですね~。

西村キヌ氏のチュン・リー画。迫力があります!


稀見:あ~ありましたね。この頃ですよね、ゲーム会社に専属イラストレイターみたいな人がゲームのトータルなイメージを描き始めたのは。ストリートファイターはその走りでもありましたね。
柚木:西村キヌさんの筋肉とかもしっかり描いてあって、セル画風の彩色でキャラクターの個性がしっかり描けている迫力のある絵にもの凄い感動して、そのへんからゲームのキャラクターばっかり描いてましたね。ゲーム雑誌も、その頃はスーファミ関連の雑誌をたくさん買ってたんですけど「The スーパーファミコン」という雑誌が隔週出ていて、それを毎号買っていたんです。で、その雑誌の読者コーナーが凄く充実していたので、読者投稿を始めたんです。その時に、スクリーントーンとかのマンガを描く道具を初めて使いました。

「The スーパーファミコン」(ソフトバンク)


稀見:マンガを描く方法の知識ってどうやって知ったんですか?
マンガ入門みたいな本を読んだとか?
柚木:道具については確か、その読者コーナーの中に、投稿者が絵を描くのに使っている道具を紹介するコーナーがあって、それで知ったんだったと思います。マンガの文法?みたいなものは、小学高学年から、中学生の頃って、ゲームのコミカライズとか、アンソロジー、ドラクエ4コマ劇場とか凄いいっぱい出てたんですよ。そういうマンガをよく買っていたので、それを読んでいるうちに自然にマンガってこう描くんだな~って覚えた感じですかね。

で、その頃はまだ同人誌を知らなかったので、自分の描いたイラストとかを発表できるのが雑誌ぐらいしか知らなかったら、採用されたときは嬉しかったですね。

小学生の頃、主に「なたね」というペンネームでハガキ職人をしていた柚木先生!



稀見:採用されたときは、友達に自慢とかしました?
柚木:いや、1人でニヤニヤしてましたね(笑)

同人誌を初めて知ったのが、ゲーム雑誌に、ゲームのパロディ同人誌の紹介コーナーみたいのがあって、なんか為替というものを送ったら届く!みたいな情報が(笑)最初、小為替って何だろう?って(^_^; 
で、初めてFF6の同人誌を買ったんです。それは、いろんな人が少しずつ描いているタイプの同人誌だったんですが、それをみてこういう世界(同人界)があるんだな?と思って、私もやってみたい!!となったんです。で、小学校6年生ぐらいの時に薄っぺらい本を1冊出したんですよ!ぷよぷよの「ルルー」ってキャラがメインのギャグマンガだったんですが、よく考えたら、この頃からツンデレお姉様が好きだったんだな?と(^_^;

この頃はまだ「コンパイル」だった時の代表作品のキャラ「ルルー」



稀見:同人誌を出すというのは具体的に、どういう場所でどういう形態だったんですか?
コピー誌とか?
柚木:いや、オフセットでした。コピー誌の存在を知らなかったので…。
稀見:何! 小学生でオフセット!!! それは凄い! ヽ(*°ω°)ノ
柚木:A5サイズで少部数で、ほんのとちょっとだけだったんですが、親にお年玉を1万円ぐらい前借りして作りましたね~(^_^; 印刷の申し込みとかも必死に調べてやりましたね。
稀見:いや~~ 小学生でオフセットの申し込みまでやってしまうなんて、凄い熱意です!
柚木:地元で小さいイベントが毎月あったので、まずはそこからのスタートでしたね。
稀見:じゃ即売会デビューも小学生?
柚木:そうですね、小学生6年の最後、3月ぐらいでしたね。

即売会自体、実は一般参加をしたことがなくて、地元の本屋さんの中に申込用紙とか置いてあったり、地元で同人活動を行っている人達のコミュニケーションノートが置いてあたりして、そういうのを見て何となくそういうイベントがあるんだな~って知りましたね。
稀見:いや~それにしても、ほんと積極的ですね。わかっていても、なかなか出来ないことですよ。
柚木:中学でも、高校でもやっぱりゲームしながら、同人活動は続けてましたね。絵柄が固まったのが、だいたい中学2年生ぐらいで、そのときに絵柄に関してはいろんな人から影響を受けましたね。「東まゆみ」さんという、「ヴァンパイア セイヴァー」のコミカライズをされたマンガ家さんがいて、その方の絵がもの凄く好きでした。あと「大暮維人(おおぐれいと)」さんですね、そのころ「天上天下」が2,3巻ぐらい出ていて、先生のファンの友達が「読め!」って貸してくれて。

「ヴァンパイア セイヴァー」(画:東まゆみ)


「天上天下」(著:大暮維人)の一コマ



その頃はアニメのように、トーンをパリッと貼って、3枚も4枚も重ね貼りしたりするのが流行ってたんですが、大暮維人さんは削りが凄くて、グラデ(グラデーション)の使い方も印象的で。その貼り方が凄く好きでトーンに関しては特に影響を受けましたね。その他、アンソロジー系で描いていたマンガ家さんの絵柄を、少しずつ取り入れたって感じですかね?
稀見:ゲーム系の作家さんの影響が大きかったみたいですね。
柚木:だいたいその頃に絵柄の基礎ができたので、その後はマイナーチェンジぐらいには変わったんですが、基本的にはその頃から絵柄のバランスはあまり変わってませんね(^_^;

でも、その頃に固まってしまったので、ときどき自分の絵って古いな~って思ったりすることもあります。なんか、90年代後半!!って感じがするんですよ(笑)

あと、アニメっぽい感じの絵が好きなんですが、それは「Xchange」などのエロゲーの原画を描いていた「赤崎やすま」さんのイラストを見て…。あ、もちろん中学生なのでエロゲーはやってないですが(笑)こういうアニメっぽい絵がいいな~と思って、模写してました。

「Xchange3 復刻版」



■エロいものばかり描いていると、何がエロいのか麻痺してくるんです

稀見:絵の影響ではなく、ハマったマンガなんかはありますか?
柚木:「AKIRA」にハマりました!

「AKIRA」(著:大友克洋)


稀見:大友克洋!!
柚木:親が好きだったので、もちろんその影響もあるんですが…。実は、弟の名前が「あきら」って言うんですよ(笑)
「AKIRA」からとってるんですよ(^_^;
稀見:ええ~~。そ、それは確実に、親御さんもオタクですね(笑)
柚木:幼い頃に観た「AKIRA」の映画が最初に触れたSF作品だった気がしますね。その後、中学生でマンガ版を読んで大ハマリ。バイクとかカッコイイですし! 
あと、暴走族同士の確執とか人間ドラマとか今でも好きなんですが、それはきっと「AKIRA」の影響だと思います。

「AKIRA」は何年かに1回は読み直すんですよね~。
で、今まで分からなかった部分がちょっとずつわかるようになったり、また読み方も変わってきたり、好きなキャラが変わってきたりしますね。
稀見:確かに、中学生には少し難しいところはありますね。でも、インパクトが強いから引き込まれちゃうんですよね~。
そういう意味では、大友作品の影響を受けてない作家さんも少ないですから、これまた大友さんがいなかったら、エロマンガ家はさらに少なくなっていたかもしれませんね(笑)
柚木:今でも、自分がどういう作品を描きたいのかわからなくなるときって、昔好きだった作品を思い出して描きますね。エロいものばかり描いていると、何がエロいのか麻痺してくるんですよ~。そういうときに昔こういうのを読んで興奮したな!というのを思い出したりしますね~。
稀見:じゃ、主に少年誌系が多いんですね。
柚木:少年誌というよりはヤング誌ですかね?親が持っていた本や、友達から借りた本を読んでいました。ゲームオタクだったので、ゲームのコミカライズじゃないマンガは買ったことなかったなあ…。
稀見:じゃ、いきなりヤング系ですか?
じゃ、基本的にみんなが通る「ドラゴンボール」「スラムダンク」あたりは実は読んでなかった?
柚木:読んだことなかったんです。「スラムダンク」は、やっと最近借りて読みました(笑)
「幽々白書」とかも周りで凄く盛り上がってたんですけど、全然読んだことなくて…(^_^;
稀見:確かにこの辺のお話を聞くと、先生の作品や画風のルーツがわかりますね。いわゆる少女マンガのラインが少ないというのも凄くわかります。
柚木:少女マンガは、小学低学年の頃に母親が買ってきてくれたものを読んだりはしていましたが、少女マンガというよりは、女の子がかわいいな~と言う感じの「萌えマンガ」として読んでましたね(^_^; 
「セーラームーン」や「きんぎょ注意報」が好きでした。「きんぎょ注意報」の「由梨香」というお嬢様のキャラがいますが、彼女がすごい好きだったんです。彼女もツンデレキャラなんですよね(笑)ちょっとツンツンした感じでわがままだけど、かわいい部分もあるみたいな。

「きんぎょ注意報」の「由梨香」



「セーラームーン」だとレイちゃん派(火野レイ)でしたね! 釣り目で巫女さんというのがたまりませんでしたね~(笑)

「セーラームーン」の「火野レイ」



稀見:でも、それは完全にサクラ先生のラインからブレてませんね(笑)
柚木:キャラに対する初恋は「ボスコアドベンチャー」というアニメの「アプリコット姫」だったんです。3~4歳の頃ですね。今でも「お姫様」は萌え設定です。アプリコット姫はしょっちゅう悪い奴らにさらわれているんですよ~。そこがエロくて(笑)

「ボスコアドベンチャー」の「アプリコット姫」



稀見:男性キャラにはあまり興味はなかったんですか?
柚木:特に思い出せないですね。少女マンガ読んでも、女の子しか見てませんでしたからね(^_^; 


■成人したら自分の責任でエロマンガが描ける!

柚木:もうこっち(関東)には当時の同人誌とかは持ってきてないんですが、リストは作ってあるので、これを見れば私の「萌え遍歴」などがわかるかとは思います。

柚木先生が今まで発行した同人誌リスト。軽く100冊を超えている!



稀見:うわ~~これまた凄いですね。合計で100冊超えてますよ! いったい何者ですか?って感じです(^_^;
この創作に対するエネルギーはどこから出てくるんですかね?
柚木:いや~好きなキャラでマンガを描くのが一番楽しかったんですよ!帰宅部で暇でしたし(笑)
フリーターをしてた時期もありますしね。

でも、目標としてマンガ家になりたい!というものはなかったんですよ。会社員しながらゲームのアンソロジー、またはゲームのエロ同人誌を描きたいな~というイメージをぼんやりと持っていたくらいで。この頃はまだオリジナルマンガというものを描いたことがなかったんですよ。なので、マンガを描くのが好きな子がよくやるような、ノートに自分の考えた設定を描いたり、オリジナルマンガを描いたりというのは全く通ってなかったんです。だから「コミックメガストア」に投稿した作品が、初めてのオリジナルマンガです。
稀見:同人リストを見ると、エロ同人を初めて描いたのは20歳になってますね。しっかり、ちゃんと成人してからと(笑)って、正確には18歳ですが(^_^;
柚木:親がエロ系を描くことを絶対許してくれないタイプの人なので、もし万が一バレて反対されても、成人してたら自分の責任で描けると思って、もう20歳になるのを、ずーーっと待ってました(笑)
稀見:そ、そこまで考えていたんですか!
柚木:高校の時は美大に行くつもりで勉強していたんですけど、高校3年生の頃は就職氷河期と言われてて、大学に行っても就職先がない!という人が凄く多かったんですよ。そしたら母親が、大学に行ってもなかなか仕事がないんだったら、大学行かないでフリーターしながら好きな絵を描いていてもいいよ、と言ってくれたので、じゃそれだったらマンガ家を目指そうかな!と思ったんです。

パロディとはいえ同人誌をずっと描いてきて、マンガを描くこと自体が楽しくなっていたので。で、マンガを描くんだったら、ずっと描きたかったエロマンガを!と思って、成人するまでアルバイトしてお金を貯めたり、同人を描いたりしてました。で、20歳になって初めてエロ同人を出して、その後メガストアに投稿したら、デビューが決まったんです。


■続きは同人誌で!!(宣伝)

申し訳ありませんが、ブログで紹介できるのは3分の1程度のここまでです。フルバージョンは「エロマンガノゲンバ Vol.2」に収録されています。こんな事までしゃべっていいんですか??(;゚∀゚)=3 と思う発言も…

「エロマンガノゲンバ Vol.2」


柚木先生インタビュー表紙


後半はデビューから、主にここの作品について細かく聞いていきます。何故お姉さんもの? TSもの? そして、最新作の「アナザー・ワールド」の話題まで!

この作品に込められた本当のテーマとは?




■もちろんゲストも!

ゲストの前に、柚木先生本人によるおまけマンガを収録!

お!自画像? と思ったら、本人は後ろに…(笑)


あと、「深凪ウミヒト」先生の、柚木先生レポートマンガと、「RaTe」先生によるレポートマンガが…!

柚木先生が酔うと…こ、こうなる


実はインタビュー前に3人で食事をしました!(笑)



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エロマンガノゲンバ Vol.3
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COMIC ZIN とらのあな
※ 在庫がない場合もあります。書店委託は、定価より若干高めになります。

エロマンガノゲンバ Vol.2
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インタビュー特集!
  • 月野定規
  • 紺野あずれ
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その他の現場!
  • 図書館の現場(国会図書館、米沢嘉博記念図書館)
  • イベントの現場(三峯徹、貧困問題)
  • 座談会(米倉けんご大好き女子座談会)
「COMIC ZIN」さん「とらのあな」さんで委託販売中です。
COMIC ZIN とらのあな
※ 在庫がない場合もあります。書店委託は、定価より若干高めになります。

エロマンガノゲンバ Vol.1
2009年8月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
インタビュー特集!
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  • みたくるみ
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現在絶版中です。今のところ再版の予定はありません。


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